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Lidl-Trekのクイン・シモンズが3度目の米国王者に。
6/21に開催されたアメリカ国内ロードレース界最大のタイトルを懸けた2026全米選手権ロードレースで、Lidl-Trekのクイン・シモンズが圧巻の独走勝利を飾った。
ライバルチームに数で圧倒される厳しい状況のなか、最後は自らの脚力だけで勝負を決め、3度目となる全米ロード王者の座を獲得。ツール・ド・フランス開幕を目前に控えたタイミングで、最高の形で星条旗ジャージを手に入れた。
その日のコースはつぎのような周回コースだった。
レース序盤から主導権を握ったのはModern Adventure Pro Cyclingだった。チームは十数名規模の戦力を投入し、次々とアタックを繰り出してレースを支配。
一方Lidl-Trekの出場選手はクイン・シモンズだけ。シモンズは実質的に単独でそれらの攻撃に対応しなければならなかった。
レース後、シモンズ自身も「100対1のような状況だった」と振り返っており、かなり困難な数的不利というレースだった。彼は何度も発生するアタックを追い続け、集団が絞り込まれるたびに先頭グループへ食らいついた。
決定的な瞬間は、残り18マイル(約29km)となった終盤のWertz Avenueの登坂区間だった。
そこでシモンズが加速すると今度は誰も反応できなかった。これまで何度もアタックを繰り返してきたライバルたちはおそらく疲労が蓄積しており、シモンズの強烈なペースアップについていけなかったのだろう。
そのまま単独走に持ち込んだリードを拡大。最終周回に入る頃には差を1分以上に広げ、フィニッシュでは2分以上の大差をつけて勝利した。
シモンズは2023、2025、2026と3度目の優勝。
なお今回シモンズがしかけたWertz Avenueだが、昨年優勝したときもその場所でアタックを成功させており、今年もまさに狙い通りのアタックだったと思われる。
上述のように今回の勝利によりシモンズは2023年、2025年に続く3度目の全米ロード王者となった。
レース後には、翌日にヨーロッパへ戻りツール・ド・フランスへ向かう予定であることも明かした。
星条旗ジャージを着て世界最大のレースを走ることへの特別な思いを語り、「このジャージを着てツールのステージ優勝を挙げることがシーズン最大の夢だ」とコメントした。
近年のシモンズは逃げのスペシャリストとして評価を高めている。キャプテン・アメリカことアメリカチャンピオンのあのジャージはとても目立つため、シモンズも再び今回の優勝でさらに今後の勝利へのモチベーションを高めることになるだろう。
今年はオーヴェルニュ・ローヌ・アルプ第4ステージでも勝利を挙げ、続けてこのアメリカ選手権でのすばらしい走りとなったわけで、かなり好調な状態でツールへ向かうわけだ。今年のツールでも逃げで存在感を示す可能性は十分にあるだろう。
| 順位 | 選手名 | チーム名 | タイム差 |
|---|---|---|---|
| 1 | Quinn Simmons | Lidl – Trek | ― |
| 2 | Kevin Vermaerke | UAE Team Emirates – XRG | 2:05 |
| 3 | Larry Warbasse | Tudor Pro Cycling Team | 2:06 |
| 4 | Ashlin Barry | Team Visma | Lease a Bike Development | 2:44 |
| 5 | Tyler Stites | Modern Adventure Pro Cycling | 2:52 |
| 6 | Kieran Haug | Modern Adventure Pro Cycling | 2:57 |
| 7 | Ezra Caudell | Modern Adventure Pro Cycling | 4:28 |
| 8 | Eric Brunner | Modern Adventure Pro Cycling | 4:38 |
| 9 | Ian López | Project Echelon Racing | 5:11 |
| 10 | Owen Cole | Team Winston Salem – Flow | 5:13 |