
ポール・セクサスのライバル?19歳のイタリアの超新星ロレンツォ・フィンがジロ・ネクスト・ジェンで総合優勝
フランスの超新星ポール・セクサスに匹敵する才能か?19歳のイタリアの超新星ロレンツォ・フィンがジロ・デ・イタリア・ネクスト・ジェンで総合優勝
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タデイ・ポガチャル世代も中堅になろうという年齢にさしかかるが、それよりも若い20歳あたりの世代には今、2つの超新星が存在する。1人はメキシコの超新星イサーク・デル・トロ、そしてもう1人はフランスの超新星ポール・セクサスだ。
そして新たに19歳のイタリアの超新星がさらに加わるかもしれない。
それは、6/14~6/21に開催されていたU23版ジロ・デ・イタイアことジロ・ネクスト・ジェン(Giro d’Italia Next Gen。旧称Baby Giro)で総合優勝した19歳のイタリア人で、Red Bull-BORA-hansgrohe Rookiesに所属するロレンツォ・フィン(Lorenzo Finn)だ。
ロレンツォ・フィンとは何者か?ジロ・ネクストジェン制覇で証明した次世代スターの可能性
ジロ・ネクスト・ジェンは、ツール・ド・ラヴニールと並ぶU23世代最高峰のステージレースとして知られている。過去にはトム・ピドコックやフアン・アユソらが優勝しており、将来のグランツールスターを輩出する登竜門として評価されている。
2026年のジロ・ネクストジェンは、一人の若き才能の存在を改めて世界に知らしめる大会となった。
その主役は上で述べたイタリアのロレンツォ・フィンだ。
わずか19歳にしてU23世界王者のタイトルを持つ彼は、2026年ジロ・ネクスト・ジェンで総合優勝を達成。さらに最終ステージの個人タイムトライアルまで制し、その実力が偶然ではないことを証明した。
フィンは同大会終盤の第6ステージで山岳フィニッシュを制し、一気にマリア・ローザを獲得。さらに第7ステージでは総合ライバルたちを抑えてリードを拡大することに成功する。
そして迎えた最終第8ステージ。
22kmのアップダウンを含む個人タイムトライアルで再びステージ優勝を飾り、総合2位でUAE Team Emirates Gen Z所属のマテオ・ラミレスに2分10秒差をつける圧勝で大会を締めくくった。
ロレンツォ・フィンの実力が注目されるのは、今回の実績がただの総合優勝だけではなく、山岳とタイムトライアルの2つで勝つという、グランツール総合優勝候補に必要な能力を同時に示したからだ。
一躍タデイ・ポガチャルやヨナス・ヴィンゲゴーの次の時代を担う存在として注目を集めている。
成長のアクセルは「勝利」
フィンは大会後のインタビューで、「勝利は自分の成長にとって非常に重要だ」と語った。
若い選手にとって結果を残すことは単なる実績づくりではない。勝利によって得られる自信、レース運びの学習、プレッシャーへの対応力など、トップ選手へ成長するための多くの要素を身につけることができる。
今回のジロ・ネクスト・ジェンでは、フィンは単なる才能だけでなく、レース全体を支配する能力も示したわけで、自身の能力についての確信をさらに深めたことになるだろう。その自信がさらなる成長につながるわけだ。
加えて、総合首位に立った後も守りに入ることなく、ボーナスタイムを狙う積極的な走りを見せたことは、「心の強さ」をも物語っているだろう。
2027年ワールドツアー昇格とポール・セクサスとの戦い
フィンは現在、Red Bull-BORA-hansgrohe Rookiesに所属しているが、2027年からはワールドツアーチームとしてのRed Bull-BORA-hansgroheへの昇格(契約は2028年まで?)が予定されている。
今回のジロ・ネクスト・ジェンで示したパフォーマンスを考えれば、その昇格は極めて当然と言える。
そんな彼の際立つ実力は、すでにワールドツアーで実績を作り始めているフランスの天才ポール・セクサスのライバルとなるにふさわしいものだろう。
2024年のジュニア世界選手権ではロードレースでロレンツォ・フィンが1位、ポール・セクサスが7位。その個人TTでは逆にロレンツォ・フィンが7位でポール・セクサスが1位というおもしろい対称性があった。
もちろんフィンがポガチャル級の選手になる保証はどこにもない。しかし、2026年のジロ・ネクスト・ジェンでの優勝は、ロレンツォ・フィンが単なる有望株ではなく、「将来のグランツール勝者候補」であることを世界に如実に示したものと言えるだろう。
今後数年間、世界のロードレースファンが最も注目すべき若手選手の一人であることは間違いない。














