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piginwired

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2017ロンド・ファン・フランデレン(フランドル)の感想・レビュー。今年もおもしろすぎぃ!

今年のフランドルが終わった。予想外だった場所でのアタックと、最終盤での波乱がレースを決定づけたな。今年もめっちゃおもろかったで! (1)残り95km。復活した伝統のカペルミュールで、ボーネンが攻撃開始。集団を分裂させ、レースを激しく動かす。 今年は数年ぶりに数々の伝説を生んだ名物の登りカペルミュールが復活した。せやけど、それはゴールまでまだ96kmもある地点。勝負をしかけるには早すぎる登場のため、カペルミュールでは決定的な動きは起こらないと思ってる人間が多かった(たぶん)。 優勝候補の1人、今期絶好調のグレッグ・ファン・アーベルマート(GVA)も同じことを言ってた。この過去記事を参照しておくれやす。 過去記事;フランドルのカペルミュール復活は無意味か?。GVAの考えとBMC SLR01レビュー&紹介。 ところが、なんと今年引退するボーネンがそのカペルミュールでまさかの攻撃へ!かつてのカンチェラーラとの黄金期を彷彿とさせる積極的なペースアップで、集団をふるいにかけてもうた! 今思えば、クイックステップ(QS)勢がカペルミュールの試走をしてる動画をUPしてたけど、もしかしたらそれはQS勢の計画をアピールしてたのか・・・? その動画も過去記事で紹介しといたから見といてな。記事の下のほうにあるで。 過去記事:フランドル直前につき動画特集(?) こうしてレースは、スタート直後から逃げてた先頭、そしてボーネンとジルベールを含むQS勢がいるグループ2、そして、サガン、GVA、デゲンコルプなどがいるグループ3の3つに分裂した。 やっぱりボーネンがNo.1!(やボNo.1!) (2)残り55km。オウデクワレモントでジルベールが独走開始!追走集団ではセプ・ファンマルクとルークロウが落車。 ここで意外だったのが、QSはジルベールを独走させる作戦に出たこと。たしかに、今期のジルベールは調子ええし、フランドルでもQSのエースはジルベールやったけど、まさか本気でジルベールを勝たせにくるとは思ってへんかった。QSは、てっきり毎度のごとくボーネンに花をもたせようとして、勝手に自滅する戦法かとばかり・・・。QSスマンな。 抜け出したジルベールを追う小さな集団グループ2では、なぜか石畳でもなんでもないただの平地で、表彰台を狙える実力者セプ・ファンマルクが落車!ワシが優勝予想してた選手やのに・・・。そらまぁ万に一つの可能性という予想ではあったけど・・・。悲C。 そしてこの落車にセプの背後を走ってたチームSkyのルーク・ロウが巻き込まれて落車。ルーク・ロウはすぐにリスタートしたけど、セプ・ファンマルクはリタイアか?と思われた。でも、痛々しげな姿のままで、代車を待ってリスタート。1分以上?のタイムロスしたから、もう勝利には絡めなくなった。 セプがなんでこけたのかがよくわからない。動画みたら前輪が勝手に滑ったように見える。でも道路上になにもなかったと思うんやけどなぁ。前走ってた選手はなんともないし。 そして、この頃、グループ3にいたサガンがようやくグループ先頭へ積極的に出始めた。 またTREKは今年のクラシックはあまりにも惨めでボロボロやけど、フランドルではグループ2にストゥイヴェンを送り込むことに成功しており、そして、グループ3にもまだまだ人数を十分残している状態。エースのジョン・デゲンコルプもグループ3で待機。サガン、GVAなどをマーク。 フランドルのTREKはいい感じ? なお、グライペルも元気にグループ3。 (3)36kmあたり。ボーネンがメカトラでストップ&サガンが集団を引き始める。 最後のフランドルとなるボーネンは積極的な走りを続けてたけど、石畳の途中、ちょっとしたメカトラブルでストップ! 本人も水を差されて、イライラ。激おこ。 なんとか後続の大集団に取り込まれる前に、バイク交換を終えてリスタート。ジルベールのために、追走集団を牽制する役割へ戻ろうと熱い追走開始。 一方、グループ3ではサガンが積極的にペースアップ。石畳の坂で集団を破壊し、ふるいにかけ、さらにグループ2を吸収。 このサガンのペースアップについていけたのは、GVA、TREKのフェリーネなど7人ほど。TREKのエース、デゲンコルプはまたもついていけず。ついていかず? この時点で、ワシは「あぁTREKは今日もアカンわ。これまでと同じ負けパターンや」と呆れ。サガンとGVAについていかなあかんよ。たとえチームメイトが周囲に何人いようとも。 なおグライペルもまだ元気。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (4)残り17km。最後のオウデクワルモントで大事件発生!サガンが落車! ①サガンの落車 ジルベールは追走の3人、サガン、GVA、ナーセン(Ag2R)に1分ほどの差をつけて必死の独走中。 ジルベールが黄金のタレをみせなければ逃げ切りの可能性が十分見えてきた頃、サガン、GVA、ナーセンも最後のオウデクワルモントへ突入。 下記ハイライト動画より サガン、ナーセン、GVAの順番に並んで石畳を避けて観客フェンス沿いのせまい未舗装部分を走ってたんやけど・・・…

【Pinarello&Louis Vuitton続報】ピナレロがルイ・ヴィトンに過半数の株式の譲渡を完了。買収は順調に進行中。

イタリアのトレヴィソに本拠地を置くピナレロが、ルイ・ヴィトンによって買収されることが決定したというニュースは世界中に衝撃与えたわけやけど、さっき、ピナレロはルイ・ヴィトンに自社株の過半数を譲渡したと公表したで。 (1) 譲渡した株式の種類と取引形態 譲渡した株式は、世間的にはいわゆる未公開株式または非公開株式(private equity)やけど、まぁ厳密には株式の公開市場で誰でも買えるという状態になっていない株式のことやな。未公開株式やからいうて、買えないわけじゃなくて、株式市場では買えないというだけや。 せやから、株式市場以外では買える。売買できる。 今回、ピナレロは株式市場外で、日本の会社法上・金融関係の専門用語やと相対取引と言う方法で株式を譲渡したわけや。この相対取引には2種類あって、当事者が1対1で話あって売買するのと、1対複数で売買するのと。 相対取引のメリットはいくつかある。たとえば、証券取引所など売買仲介人と通さないことで手数料がいらん。法律上の税金処理は必要やけど。あと、市場での大量の株のやりとりは市場に混乱・変動おこさせることが多いけど市場外での取引はそれがない、とか。もちろん売買の届け出は必要やから、こっそりと影でやるとかはアカン。ま、決算書類みたらバレることでもあるけど。 まぁみんなしってるやろうけど、いまどきの株式会社は株券を発行しないほうが普通やから、会社法が改正されて、会社法上でも株券は発行したいときにだけ発行すればええ、というのが基本スタンスになった。せやから原則は株券発行なし、例外的に発行ありというのが日本の法制度になっちとるで。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (2) ルイ・ヴィトンのパートナーのファンド運用会社「L Catteron」とピナレロ。 話がそれた。 広い意味(法律上の支配関係にあるとかじゃなくて)でのルイ・ヴィトングループにはprivate equityをファンド化して運用する会社(private equity firm)がある。名前は「L Catteron」という会社。 公式サイト:L Catteron 今回、ピナレロはそのファンド運用会社のL Catteronに株式を譲渡してる。このファンド運用会社は、「L Catteron」という名前で、その会社の部分的な所有者(支配者)がルイ・ヴィトン。 ルイ・ヴィトンはL Catteronだけでなく、この種のファンド運用会社の複数と提携関係にある。いろいろやっとるんや。 (3)ピナレロの年間収入と世界展開 ピナレロは、このルイ・ヴィトンのネットワークと資金力を使って、世界の主要都市のうちで優先度の高い、なおかつブランド価値にふさわしい一部の都市に、コンセプトストアを展開していく計画や。 というのも、ピナレロの2015-2016年度の収入5200万ユーロ(約63億4400万円、1ユーロ=122円で計算)のうち90%は、本拠地イタリアではなくそれ以外の地域からのもの。 せやから、経済的観点ではイタリアというブランドイメージだけのオワコン国家はほっといて、世界展開するほうが合理的やということやな。ま、今の時代どんな業界でも同じやろうけど。 今回の株式譲渡では、過半数というだけで、ピナレロの現CEOのファウスト・ピナレロ(Fausto Pinarello)は少数派の株主として株式を持ち続けることになる。 ちなみにピナレロを作った創始者が、ファウスト・ピナレロの父親、ジョバンニ・ピナレロ(Giovanni Pinarello)。1952年に創設した。ジョバンニは、ジロ・デ・イタリアで名誉ある「ブラックジャージ」を獲得したこともあるプロ選手やった。 なお、ピナレロはチームSkyとの間でバイク供給を今後4年続けるとの契約を更新してるで。 以前の第一報時の記事:【ファッ!?】ルイ・ヴィトンがピナレロを買収してロードバイク&スポーツビジネスに参入か?…

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