ログリッチがまさかの場所で攻撃!イツリア・バスクカントリー第6ステージの結果
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イツリア・バスクカントリーの最終日の第6ステージは予想外の場所で命運が決まった。
残り68km!アスタナの攻撃に乗じたログリッチ!
ゴールまで68km地点で登場する2級山岳Elosua-Gorlaの山。登り終えた後の下りでログリッチ、ポガチャル、マクナルティらを含むメイン集団からアスタナが攻撃をしかけた。下りを利用して一気に加速。
そのアスタナの攻撃についていった有力勢はなんとログリッチのみ!おそらくUAE勢は完全に意表をつかれたのだろう。ひょっとしたらマクナルティがきつそうにしてたので「いったん待て」の状態だったのかもしれない。
(‘A`)「でも下りやから、すぐに後ろも追いついてくるやろ」
そう思ってたのだが、なぜかログリッチグループとメイン集団との差がどんどんが広がっていく。
UAEは迷走!?
ポガチャルとヒルシがマクナルティをアシストするが、その後の山でマクナルティがどんどん遅れていく。
途中でポガチャルがどうすればいいかチームカーと話しているのが上の画像だ。
そしてUAEはマクナルティを切り離し、ポガチャルにログリッチを追わせることを決断。ポガチャルがログリッチを追いかける。
もうすでにその時点でログリッチが総合首位に返り咲いている状態。
このポガチャルのグループには、アレハンドロ・バルベルデやアダム・イエーツらがいるのだが、どうも協調して追走できていない感じ。周囲としては一番力のあるポガチャルに引かせたいという思惑か。
またそのグループには、ログリッチのチームメイトで新人賞ジャージを着るJonas Vingegaardがいたことも協調態勢がとれなかった1つの要因か。ログリッチの追走に協力するわけがない。
一方で、ログリッチはステージ優勝を狙うFDJのクライマーのダヴィド・ゴデュと上手く協調できているように思われた。
数的優位はポガチャルグループなのに、ログリッチとは全く差が縮まらない。
結末と結果論:二兎を追う者は一兎をも得ず
結局、ログリッチ&ゴデュの2人と、ポガチャルグループとの差は縮まらないままでゴールとなった。
ログリッチはゴール前で観客に向かって「ほれほれ、もっと拍手拍手」と煽りを入れる余裕を見せながらゴール。総合優勝はすでに決定しているので、ステージ優勝はゴデュにプレゼント。
結果的に見事としかいいようのないログリッチの総合優勝となった。気になるのはアスタナの攻撃についていったときのログリッチの頭の中である。ログリッチ自身も攻撃をしかけようと思っていたのか、それともただ単に思わずついていっただけなのか。どちらなのだろう。
そしてJumbo-Vismaとしての作戦はそもそもどういう計画だったのか、ひょっとしたらスタート前からあの下りで勝負をかけると決めていた?まさかね・・・レース後の詳しいコメントが楽しみだ。
そしてUAEは反省会。結果論だが、マクナルティを諦めるのが遅すぎたのだろう。頑張るマクナルティに報いたいという気持ちはわかるが、もっと早くポガチャルを発射させるべきだったか。
UAEとしては、「マクナルティの総合優勝とポガチャルの3位+山岳賞」、あるいは、「ポガチャルの2位+山岳賞」というのを狙っていたのかもしれないが、そのどちらの可能性も失ってしまった。
二兎を追う者は一兎をも得ずとは言うが、まさにそれに近い結果となってしまった。
いや山岳賞もログラでは?
おっとこれはうっかり。コメ感謝!