最も空気抵抗が少なく速い下りのフォーム・ポジションは?
Share your love
下記情報源より |
ロードレースにおいて危険と隣あわせではあるものの、だからこそ凄さがわかるのが下り。
そして通常のポジションも人それぞれなように、下り方にも人それぞれちょっと差異があったりする。
今回は下り最速のフォームはどれか、という研究報告のご紹介。
情報源:Which cyclist hill descent position is really superior? Froome, Pantani, Nibali or Sagan? The scientific answer. Part 2.
(1) 6種類の下りのフォーム
研究では6種類の下りのフォームが対象となった。その6つとは、これ。
上記情報源より |
画像はそれぞれ、次の選手のもの。
a:クリス・フルーム
b:マルコ・パンターニ(後期型)
c:ヴィンチェンツォ・ニバリ
d:ヴィンチェンツォ・ニバリ
e:ファビアン・カンチェラーラ
f :ピーター・サガン
下りを攻める場面でよく見るのが、a,d,fかな。
さぁ、これらの中でどれが一番速いのか?
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
(2) 結果
一番遅いのがカンチェラーラのフォーム。
一方、一番速いのがやはりピーター・サガンのフォーム。
ただし、カンチェラーラはそもそも大柄で体重重いから少々空気抵抗が増えようが、たとえカンチェラーラがこのフォームでたとえ足をとめていても、下りを攻めてる軽量の選手より速いこともある。この点はサガンも似たようなもんやろな。
下りでは重さこそがさいつよ。まぁその分ブレーキ&タイヤに負担かかるわけやけど。
あとはそもそもカンチェラーラはいつもこのフォームで下ってるわけやないし、それにカンチェラーラは下りでもやたら速い&コーナーが上手いのは定説。TTの時やいつぞやのフランドルの独走の時も見てたらわかるやろう。
というわけで、カンチェラーラ自体がどうこうじゃなくて、この「アップライトなフォーム」が空気抵抗増えて遅いってだけやね。
参考にクリス・フルームの下りのフォーム。
同種の実験の動画もどうぞ。
なお実際に真似してどうなってもワシはしらん。
(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)