世間の間違い10選:栄養とトレーニングの迷信
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ロードバイクのトレーニング方法や食事・補給の内容については、現代と昔では完全に様変わりしていると言っても過言ではない。かつての常識はもはや非常識。まだ間違った常識で消耗してるの?
今回はそんな世間に広まっている10個の迷信の間違いという記事のご紹介。ブタのこのブログでは、情報源記事からいくつかの項目だけ抜粋して紹介しておく。
情報源:10 cycling training and nutrition truths that bust popular myths
グルテンは悪者じゃない
少し前に話題となったグルテンフリー。小麦粉とかを悪玉とみなしそれらの摂取を控えようとする食事方法。たしかにそれらにアレルギーがある人には最適。しかし、普通の人間はそんなことにこだわる必要はない。
そもそもグルテンが普通の健常人に悪い影響をもたらすという科学的証拠は存在しないらしい。
そもそも食事は結局のところバランスが大事。何か特定の栄養素だけを忌避したり、逆にそれに依存したりはダメ、ゼッタイ。
乳酸はパフォーマンスを下げない
よく乳酸が溜まるとダメと言われる。乳酸が疲労や筋肉痛の原因となり、乳酸は肉体のパフォーマンスを下げる悪玉と思われてきた。しかし、乳酸とそういったパフォーマンス低下を結びつけることは間違っていると最新の研究ではわかっているもよう。
乳酸は、実は潜在的にはエネルギーへ変化する物質であり、しかも体内でうまくリサイクルされる物質とのこと。
悪いのは乳酸ではなく、実は水素イオンのもよう。水素イオンが体内のエネルギーのリサイクルを抑制し、それがパフォーマンスの低下につながるらしい。
FTPが全てじゃない
専門家は、「もしFTPしか測定できない環境なら、FTPは頼るのが良いやろね。でも、FTPだけではわからへん重要な項目もいっぱいあるんや」と言う。
その1つが、体内のエネルギー効率の良さ。簡単にいえば、どれだけ効率よく酸素が利用できているかというもの。もちろんその効率が上がれば、人よりも少ない酸素で人よりも多く動ける。
FTPはデータに基づく科学的トレーニングの第1歩としてはたしかに優れてるけど、FTPでは測れない他の要素にも目を配るのが大切というわけやね。ロードバイクはあくまで総合力。
筋トレの重要性
かつてはロードバイクの体はロードバイクに乗ることで作り上げるというのが常識だった。余計な筋肉をつけるのは悪だと言われた。でも余計な筋肉とは?余計かどうかは誰がどうやって判断するのか?そもそも人体に余計な筋肉など存在するのか?
昨今はプロ選手でもウエイトトレーニング(筋トレ)を積極的に採り入れている。
たしかにボディビルダーのような筋肉は不要。でも、トレーニング方法や理論が進んだ現代では、ロードバイク用の筋肉をより短期間でより効率的に得られるようになった。そんな合理的なトレーニングとして筋トレが重要になっている。
毎日長時間のロードバイクよりも筋トレ。ロードバイクでのトレーニングが不要ということではなくて、時間効率を考えてバランスの良いトレーニングが大事ということ。
ポジションは低ければいいというものじゃない
ロードバイクにおいて上半身のポジション、特に頭の位置はより低いほうが良いというのは 空気抵抗の減少という観点では正解かもしれない。
しかし、それによって窮屈すぎるポジションになったり、全身の筋肉を使いきれないようなポジションになったりすれば意味がない。パワーを犠牲にして空気抵抗を減らしても意味がない。
また無理やり低くコンパクトな乗車姿勢にしても、酸素が吸い込みにくくなったり、疲労が溜まりやすくなったりもする。
あくまでバランス。大事なのは長時間のライドをより快適に、よりパワフルに、その結果速くなるというのが理想。空気抵抗だけ重視しても速くなるのは一瞬。空気抵抗は犠牲にしてでも、 楽なポジションのほうが最終的には速くなる場合もある。