ベルナル発言へのフルームの怒り
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先日、チームイネオスのトリプルエースの一人、エガン・ベルナル(Egan Bernal)について、「E.ベルナル「ツールでアシストはしない」」という記事を書いた。また見ておいてもらいたい。
そして、「ある情報によると」、このベルナルの発言にもう一人のエース、クリス・フルーム(Chris Froome)が怒ったと書かれ、世間は両エースの対立か?と盛り上がっていた(かもしれない)。
もちろんその件の盛り上がりについては、フルームの移籍の噂(過去記事「フルーム移籍か」)もあって、この噂になんからの信憑性を与えたりした。
情報源記事によると、フルームに近い人間がフランス紙L’Equipeに語ったところによると、フルームが怒りを示したのは事実であること、しかし、怒りの対象はベルナルの発言そのものではなく、その発言に対するチームの反応の仕方にあったと説明する。どういうことか?
情報源:Chris Froome ‘angry’ management didn’t respond to Bernal comments, says family member
Au revoir 2019✌️Bonjour 2020 😁#cotedazur 🚴🏻♂️🇫🇷 pic.twitter.com/JM7WyyLlsH
— Chris Froome (@chrisfroome) January 2, 2020
ベルナルの前述の発言があった後、どうやらフルームはチームに対してベルナルの言葉になんらかの対処をするよう求めたもよう。
フルームに近い人間は次のように言う。
“Chris is clearly angry with the team management because nobody reacted to Bernal’s words,”
訳「フルームの怒りは明らかにチームのマネージメントに対するものや。誰もベルナルの発言に何も反応しなかったから」
“He asked to resolve the situation quickly, but has not yet received a response.”
訳「フルームはベルナルの発言から生んだ状況をすぐに解決することをチームに頼んだんやけど、チームからはなんの返答もない」
Happy 40th @SirWiggo pic.twitter.com/cH9obVeLPs
— Chris Froome (@chrisfroome) April 28, 2020
もちろんチームイネオスのツール・ド・フランスの戦略はこれまでも一貫して、そのときそのときで一番走れている選手がエースになるというもの。
したがって最初から明確にアシストとエースと区別したりはしない。よってベルナルの発言もチームの戦略としては当然のもので、ベルナル自身がチームの戦略をただ確認しただけという意味合いとなろう。
そのようにチームが考えれば、何も反応しないのは当然だろう。逆に過剰に反応すれば世間が余計に騒ぐ。放置しとけば勝手に冷める。世間は熱しやすく冷めやすい。
またスポンサーにとって不利益となるような発言でもなく、チーム側とすればいちいち反応するだけの重要性を見いださなかったのかもしれない。
ここでワシが思うのは、以前のフルームならばこのような発言に対してチームにそんな要求をしただろうか?ということ。すなわち、フルームに精神的な余裕がなくなっているのではないか?焦りがあるのではないか?と感じてしまうわけ。
さらにいえば、仮に全盛期のフルームだったとして、チームに対して今回のような場合になんからの要求をした場合、チームがフルームに何も説明しないで放置することはあり得ただろうか?
これはワシの邪推にしかすぎないが、チームは、フルームの価値が低下していると考えているのかも??