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世界で最も成功しているスポーツ・アウトドアSNSの1つと言っても過言ではないであろうStrava。
最近の同社の報告では、全世界195カ国に7000万人のユーザーを抱えているとのこと。そして平均して1ヶ月に200万人ずつユーザーが増えてきたとか。1日にすれば平均6万人。マジかよ。ヤバすぎやろ。
またStrava社は、これまで何度も資金調達を実行し成功させてきたが、直近の資金調達プロジェクト「Series F(シリーズF)」でも1億1000万ドル(約115億円)もの資金調達に成功したもよう。
そんなStravaに資金を提供する出資者(オーナー)はいろいろいるが、その中でも特に大きな影響力を持っているのが、
・Sequoia Capital
・Go4it Capital
・Jackson Square Ventures
・Madrone Capital Partners
といったファンドである。
その中で最後のMadrone Capital Partnersは、世界最大・最強の小売業ウォルマートを作り上げた創業者サム・ウォルトンの一族が、ウォルトンファミリーの資産を運用するために作った企業(業界用語でファミリーオフィス)である。
なお一族の総資産は2018年時点で約19兆円。世界一リッチな一族である。
つまり、Stravaの実質的な所有者の一部に、ウォルマートが絡んでいる。
またStavaのようなスポーツ・フィットネス業界のIT企業としてはZwift社も大きな資金調達を成功させている。
これは今年のコロナ禍により在宅でのスポーツ・フィットネスの人気が拡大し、それにより同業界の将来が明るいと認識されているからであろう。世界の資金がその業界に流れ込んでいることを示している。
このZwiftへの資金提供として大きな影響力を持っているのが米国の巨大ファンドKKR&Co(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)社である。
「あれ?このKKR、どっかで見たような・・・」と思った人は正解。
少し前に「キャニオン(Canyon)売却か?米国巨大ファンドが買収に関心」で書いたが、KKRはCanyonの取得にも興味を持っているもよう。
また日本のニュースでも昨日、西友の株式の85%がウォルマートからKKRと楽天に売却されたと報道があった。ここでもKKR。
西友の株式のうちKKRが65%を取得、楽天が20%を取得。つまり西友はKKRの子会社となる。(参考:米KKRがウォルマート傘下の西友を買収、楽天も2割出資へ)
ウォルマートは日本市場からほぼ完全に撤退という形だが、引き続き西友株式の15%は保有し続ける。
(参考1:Strava raises $110 million in Series F funding、参考2:Bloomberg, “Strava Seeks New Investors at $1 Billion-Plus Valuation”)