UAEツアー第1ステージの結果と感想

ついに本年度のワールドツアーが始まった。その初戦が今日のUAEツアーだ。その第1ステージをさっきまで見ていたので、感想と結果を簡単に。

実に中東のレースらしいのどか、かつ雄大なコース。ずっと平坦で周回コースだ。

中東のレースといえば激しい風である。今日は砂嵐はなかったものの、やはり向かい風の影響があったようで、プロトンは大きく2つに別れた。横風分断の様子は次の動画を見て欲しい。

先頭の大きな集団ではマチュー・ファン・デル・プール、Deceuninck-QuickStep、エリア・ヴィヴィアーニを擁するコフィディス、イネオスのアダム・イエーツ、そしてタディ・ポガチャルとフェルナンド・ガビリアのUAEがいた。なおこの先頭集団の中に、本来いるべきサム・ベネットがいない。後方集団に取り残されてしまっていた。

終盤に近づくと、ポガチャルとイェーツ以外の主な総合系エースらが揃う後方の集団は、もうその日の勝利のチャンスはないレベルになっていた。前方の集団とは決定的な差に。後方集団はもはやサイクリングムード。

さて、平穏無事に（？）前方集団だけでスプリント勝負となる展開。そんな中残り6kmあたりで飛び出したのがDeceuninck-QuickStepのマティア・カッタネオ。

様子見（？）を続ける集団を引き離し、一人で独走。これはおもしろい動き！

残り3.7kmでこの差。まだいけそうか。苦悶の表情を浮かべながら踏み込み続けるカッタネオ。

残り2kmを切って、しびれを切らしたのか、フェルナンド・ガビリアが動いた！カッタネオをとらえ、2人でランデブー。逃げ切りを狙うのか？

しかしそんな2人はすぐに吸収され、残り700m。いよいよ最終勝負が始まる。

フェンス沿いにエリア・ヴィヴィアーニがスプリント開始！集団ではマチュー・ファン・デル・プールが行動開始！

そして勝ったのは・・・この選手！次の動画を見て欲しい。

勝利のポイントは、この日無駄な動きを一切しなかったこと。ずっと集団内で足をためていたこと。それが最後の局面で生きたと思う。でもまぁやっぱり強いわ。レース前は「今日はアシストやで」と言ってたくせに！

以下トップ20の結果を。

1.	Mathieu VAN DER POEL	ALPECIN-FENIX		3:45:37	0:00
2.	David DEKKER	JUMBO-VISMA		3:45:41	0:04
3.	Michael MØRKØV	DECEUNINCK – QUICK-STEP		3:45:43	0:06
4.	João ALMEIDA	DECEUNINCK – QUICK-STEP		3:45:44	0:07
5.	Tadej POGACAR	UAE TEAM EMIRATES		3:45:45	0:08
6.	Emils LIEPINS	TREK – SEGAFREDO		3:45:47	0:10
7.	Elia VIVIANI	COFIDIS		3:45:47	0:10
8.	Anthony ROUX	GROUPAMA – FDJ		3:45:47	0:10
9.	Damiano CARUSO	BAHRAIN VICTORIOUS		3:45:47	0:10
10.	Chris HARPER	JUMBO-VISMA		3:45:50	0:13

11.	Fausto MASNADA	DECEUNINCK – QUICK-STEP		3:45:50	0:13
12.	Shane ARCHBOLD	DECEUNINCK – QUICK-STEP		3:45:50	0:13
13.	Adam YATES	INEOS GRENADIERS		3:45:50	0:13
14.	Fernando GAVIRIA	UAE TEAM EMIRATES		3:45:50	0:13
15.	Mattias JENSEN	TREK – SEGAFREDO		3:45:53	0:16
16.	Maximiliano Arie RICHEZE	UAE TEAM EMIRATES		3:45:53	0:16
17.	Neilson POWLESS	EF EDUCATION – NIPPO		3:45:53	0:16
18.	Gianni VERMEERSCH	ALPECIN-FENIX		3:45:53	0:16
19.	Mattia CATTANEO	DECEUNINCK – QUICK-STEP		3:46:05	0:28
20.	Kiel REIJNEN	TREK – SEGAFREDO		3:46:14	0:37