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2021クールネ(kuurne-Bruxelles-Kuurne)の画像

残り83kmでマチューがアタック!2021クールネの結果と感想

2021クールネ〜ブリュッセル〜クールネの結果と感想

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終わったばかりのクールネ(kuurne-Bruxelles-Kuurne)感想と結果を簡単に。

今年のクールネを最初に一言で表現すると、「おもしろすぎる!」

GCNがみずほ銀行ATMとなる

昨日の日曜日(2/28)に日本国民の経済活動の一部がとんでもない状況になっていた。みずほ銀行のATMが不具合で止まってしまったことだ。みんなニュースで知っていると思う。

そんな日の夜、ブタは風呂に入ってから「さてそろそろ終盤のクールネを見るか」とiPadでGCNアプリを立ち上げたものの、なぜかクールネだけが視聴できない。昨日のオムループ/オムロープやUAEツアーなどはリプレイ動画で見られるのに、なぜかクールネのライブ映像だけが見られない。

まさか先日書いたApple IDとかとの連携の不具合か?とも思ったが、他のレース動画は見られるのでその可能性はなさそうだった。ツイッターで検索してみると、世界中のみんなが見られないようだった。

そしてGCNからこんな発表が。

(ノ∀`)アチャーみずほってしまったかぁ・・・

危機一髪!ワンワン落車一歩手前!

飼い犬が飼い主の手から離れ、プロトンに接近。これは危ない。ちゃんとリードをつけているのだからしっかり握っておかないと・・・大落車となるところだったが、間一髪で無事に済んだ。

ゴールから80km以上手前でマチューが動く!

なんとマチュー・ファン・デル・プールがゴールまで残り83km以上もある地点、Kanariebergでアタック。これにイネオスのエクアドル人のジョナタン・ナルバエス・プラドがついていく!予想外の組み合わせ!

残り20kmからおもしろすぎる

結局GCNが復活したのはゴールまで残り25kmあたりだっただろうか。気づいたらまともに見られるようになっていた。

そしてここからがおもしろすぎた。

2021クールネ(kuurne-Bruxelles-Kuurne)の画像

けっこうな間逃げ続けていたのが上の5名である。

  • Bora-hansgroheのPatrick Gamper
  • Alpecin-FenixのMathieu van der Poel
  • IneosのJhonatan Narváez Prado
  • AstanaのArtyom Zakharov
  • Uno-X Pro Cycling TeamのJonas Iversby Hvideberg

この5人目のHvidebergだが22歳という若さ。ニュージェネレーションの輝きか?堂々たる走りっぷり。彼のローテーションの回り方がちょっと短めだった気がするが、気のせいかもしれない。仮にそれが事実で意図的だったのならば実に巧者と言わざるを得ない。

ちなみにDeceuninck-QuickStepのメンバーが誰もいなかったというのが1つのポイントである。

ひょっとしたらマチューはDeceuninck-QuickStepにレースを支配されるのが嫌で、ゴールから80km以上も手前で先手を打ったのかもしれない。

2021クールネ(kuurne-Bruxelles-Kuurne)の画像

残り20kmの時点で、マチューらの逃げ集団、追走グループその1、追走グループその2という構成。これら3つに優勝の可能性がある。残り20.2kmで上画像のようなタイム差。追走集団は2つともそれなりの人数を揃えているので、マチューらに追いつくのは可能。

だがあまりに早く追いつきすぎると、追いついたとたん誰かが飛び出したりするので展開がややこしくなる。できるだけマチューらを泳がせておくのが吉。もちろんマチューらもそれをわかっているだろう。焦って踏みすぎると集団スプリントになったときに不利なので、後方の様子をうかがいながら絶妙なタイム差をキープ、体力をセーブしながら走り続けたはず。

また2つの追走集団もすぐにくっつきそうでなかなかくっつかない状態を保ったままだった。

2021クールネ(kuurne-Bruxelles-Kuurne)の画像

しかし残り16kmあたりでこの差!マチューらはすぐに捕まりそう・・・だがやはり追走集団は慌てずにまだマチューらを泳がせ続けた。Deceuninck-QuickStepのメンバーも追走集団に複数いたが、まだ動かない。

いったんマチューらに追いつきそうな勢いだった追走集団も勢いを少し弱め、20秒前後の差でマチューらを追う状態に。

残り距離がどんどん減っていき、ひょっとしたらマチューらの逃げ切りが見えてきたか?と思いはじめたころ、ついに2つの追走集団が1つにまとまった。

残り4kmを切ってまだマチューらと追走集団との差は17秒。人数が多い追走集団はときどきグダグダになって結局追いつかないこともある。だが、逃げ集団がゴール前にお互い牽制してしまい結局後続に追いつかれてしまうこともある。今日はどちらのパターンになるか。

2021クールネ(kuurne-Bruxelles-Kuurne)の画像

そう思っていたら、残り1.6kmあたりでついにマチューらは吸収されてしまった。こうなればあとは集団でのゴール前スプリントである。果たしてマチューにはそれをやり遂げるだけの脚が残っているのか??

結末はこちらの動画でどうぞ。

表彰台の3人

そしてトップ3はこちらの3人。

トップ10はこちら。

1. Mads Pedersen(Trek-Segafredo)
2. Anthony Turgis (Total Direct Energie)
3. Tom Pidcock(Ineos Grenadiers)
4. Matteo Trentin (UAE Team Emirates)
5. Jenthe Biermans (Israel Start-Up Nation)
6. Sonny Colbrelli(Bahrain-Victorious)
7. Nils Politt (Bora-Hansgrohe)
8. Greg Van Avermaet (Ag2r Citroën)
9. Bert Van Lerberghe (Deceuninck – Quick-Step)
10. Erik Nordsaeter Resell (Uno-X)

2021クールネのハイライト動画はこちら。

マチュー・ファン・デル・プールとグレッグ・ファン・アーベルマートのレース後のコメントはこちらの記事に。

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piginwired
piginwired
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4 Comments

  1. ジョナタン・ナルバエスは後ろから上がってくるマチューに真っ先に反応し、みんなの注意がマチューに集まった瞬間に逆サイドからアタック。これぞプロというような見事な動きでしたね。
    そしてピーダスンはタフなレースに強いですね。パリルーベとかさらっととっちゃいそうな感じです。

    • ナルバエスの強さは予想外だったブヒね。スポーツ選手としては小柄なオールランダーなのに、レースセンスが高いのかも?まだ23歳ということで可能性を感じさせる選手ブヒね。
      さすがイネオス。いい選手とってくる。

      Mads Pedersenは、世界王者になって一皮むけた感があるブヒね。今シーズン当初に「マチューにも勝てる可能性は十分ある」と言ってた通りに。
      トレックはグランツールよりもクラシックのほうがチームとしておもしろいかも。

  2. ナルバエスはクイックステップ出身なのでウルフパックの血が騒いだんじゃないでしょうか。

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