シマノのホローテッククランク破断問題でシマノが返答「設計上の問題はない」
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今年、待望の(?)新型デュラーエースとアルテグラが発表されたわけだが、それとは別のシマノ製品についての話題で、しばらくブタ的に静観していた話題があった。
それは、シマノのホローテック(Hollowtech)技術を使ったクランクが破断してしまうという事例についてものだ。
そもそもシマノのホローテック技術とは、クランクの中を空洞(中空)にすることで軽量化をはかり、同時に剛性も確保し、相反する両者のバランスを高次元で融合させようとするもの。クランクの回転性能とパワー伝達効率をあげ、パワーをより効率的に推進力へ変えようとする技術だ。
シマノ公式:HOLLOWTECH II
だが、そんなホローテッククランクについて海外のあるユーザーがアルテグラのホローテッククランクがぶっこわれたという事例を報告。その後、海外の大手自転車メディアのroad.ccがインスタでその事例を投稿した。それが下のものだ。
このインスタのページでは、海外のいろんなユーザーから多くの反応があり、「俺のもぶっこわれた」などの返信がいくつもついている。
「え、そんなに壊れるものなのか?」と正直思うのだが、世界中で同様のトラブル報告があるようだ。
これをうけてroad.ccがシマノ社へ「これどうなん?」と問い合わせたところ、シマノから返答がきた。シマノ曰く、「設計上の問題はない」と。
情報源:Shimano denies design problem with Hollowtech cranks despite reports of cracked arms
シマノとしては社内で検証実験した結果、構造上の問題はないと述べている。だが他の要因が原因かもしれないのでシマノとしても調査は続けるという答え。情報源記事には、シマノからの回答が全文記載されている。
クランクがこんなふうに破断する理由というのは、
- 日頃の取り扱いの乱暴さと経年劣化
- クランク側に落車した経験が何度もある
- たまたま不良ロットにあたった
- 製品の出荷時の運送状態に問題があった
- どこかで悪意ある第三者によって細工された
といった要因も考えられ、これらは構造上・設計上の問題とは別のものだ。
あとはユーザーの言うことをどれだけ信用するのかということもあるが・・・
情報源記事のコメント欄でも「俺の知り合いが同じような経験した」などと書かれているものもあり、コメント数も増えてなかなかヒートアップしている。
とりあえず、現時点でシマノ社としては設計上の問題はないとの立場は明確となった。
シマノクランクは2枚の金属を接着してるから隙間から汗が染み込んで錆びて膨張すると割れるんですよー。経年劣化といえばそうですが、構造上の問題といえばそうだとも思いますが。私もデュラクランクを2回割りました。
新型は1つの金属で作ってるからそれを意識して改善したのかと。
はぇ~、隙間からの汗などでそんなことになっちゃうことがあるのブヒね。
>>私もデュラクランクを2回割りました。
(´;ω;`)
新型がそうなったということは、シマノ側もその弱点は認識していたということが伺われるブヒね。
その点はユーザーには嬉しい改善ブヒね。
そのかわり、新型のクランクはかなり重くなったらしいですね。
自分の過去記事「https://bikenewsmag.com/2021/09/08/weight-difference-between-9100series-and-9200-series-of-shimano-duraace/」を見ると、まさにその通りに重たくなってるブヒね。
それでも破断が起こるのならば接着の問題?かもしれないブヒね。
パワーがすごいプロは破断するかしないかだいぶ気になりそうだけど、気にしないのかな?