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ロードバイクのスピードにとって非常に重要な要素の1つがタイヤの空気圧。レースに勝てるかどうかにも直結する要素の1つだ。
それゆえレース前のプロはもちろん、我々アマチュアでもタイヤの空気圧管理に注意を払っている人は多いだろう。
そんなタイヤの空気圧をなんと走りながら調整・管理できるシステムが開発され、チームDSMがきたるべき今週末のパリ~ルーベで使うらしい。
情報源:In-race tyre pressure ‘management system’ to be used at Paris-Roubaix by Team DSM
たしか去年か一昨年に、走行中にタイヤの空気圧を調整・管理するシステムについては紹介したことがあったような、なかったような・・・書こうとしてサボってたかもしれない。昨年は過去記事を大量に削除したので残っていないだけかも。
というわけで前から話題になっていたシステムなのだが、そのとき話題になっていたのはWhite CrowやGravaaという会社のもので、今回チームDSMが使うものとは別のものだ。
チームDSMが使おうとしているのは、Scopeという会社の「Scope Atmoz」というもの。
Scope公式サイト:Scope Atmoz – Tire pressure control system
ハンドルにつけたコントロールボタンを操作することで、無線でホイールのハブにとりつけたデバイスに指示を飛ばし、走行中にリアルタイムでタイヤ空気圧を変化させることができる。
無線規格はANT+とBluetoothで、つまりサイコンとの連動が可能となっている。サイコンでタイヤ空気圧を確認できるわけだ。
対応するタイヤの種類はチューブレスだけ。ただホイールは700CならどれでもOK。
パリ~ルーベはとにかく他のどのレースとも比べられない特別なレース。走る路面が路面だけに他のどのレースよりもタイヤ空気圧の重要性は高いと思われる。石畳では空気圧を低めに、舗装路では高めに。そんなふうに自在に空気圧を走りながら調整できれば有利になるだろう。
このScope Atmozにより多少はバイク重量が増えるだろうが、パリ~ルーベは登りのレースではないので特に問題はないだろう。ちょっと重たいぐらいが安定していいかもしれない。
UCI authorises built-in management systems for tyre pressure – https://t.co/68TIAy3oKm pic.twitter.com/XdfbhdP8yO
— UCI_media (@UCI_media) April 11, 2022
このツイートのようにこのアイテムについてはUCIから認証・許可の発表もあった。UCIルール中のarticle 1.3.004に適合している。
はたしてチームDSMを輝かせる秘密兵器となるか?
どうでもいいが、このScopeというブランドのロゴがバイクブランドのScottのそれに似ている気がして、最初Scottの製品かと思った。
昨年のパリ~ルーベについては以下の過去記事をどうぞ。
SCOPEは元々カーボンホイールのメーカーですが、ハブダイナモならぬハブポンプ!?こりゃ凄いですね。
製品写真では確認できなかったけど、実際はポンプとバルブとつなぐチューブが付くと思うんですが…
そのへんどういう仕組みなってるのか不思議ブヒね。バルブとチューブをくっつけると、なんかの拍子に外れそうなイメージ。
あとホイール交換のときどうなるんだろ・・・予備のホイールもこのハブつきホイールにするんだろうか?パリ~ルーベなんて頻繁に交換しそうなのに。
いろんな意味で要注目ブヒね。