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ロードレースとロードバイク

また歴史が動いた!2022ジロ第10ステージの感想・結果とハイライト動画

再びロードレースの歴史が動いた!あの英雄が快挙!2022ジロ・デ・イタリア第10ステージの感想と結果とハイライト

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2022ジロ・デ・イタリア第10ステージで、ロードレースに新しい歴史が生まれた。その歴史の新たな1ページを書いたのは、やはりあの男・・・

第10ステージのコース

前半だけ見ると今日は平坦コースかと思ってしまうが、後半がギザギザ。しかも最後もちょっとした登り基調のように見える。

ピュアスプリンターがゴールまで生き残るのは無理かもしれない。でもいけるかもしれない。そんな微妙~な設定となっている。

ただ最後に登場する4級山岳モンサーノ(Monsano)の前半が斜度がそれなりにあって、やはりスプリンターがここで遅れそうに思える。

今日の料理

感想:新たな歴史の扉が開いた!

今日の逃げ

今日の逃げはこの3名。イスラエルのアレッサンドロ・デ・マルキ(Alessandro De Marchi)、AG2Rのローレンス・ナーセン(Lawrence Naesen)、そして毎度のドローンホッパーのマッティア・バイス(Mattia Bais)。

前半は平坦、後半はあのモニュメントのリエージュのようなギザギザといえど、本格的な山岳ではないため、ピュアスプリンターには無理かもしれないが、クラシック系スペシャリストや登れるスプリンターたちは生き残れる可能性が高い。

そんなわけでプロトンは最後の4級山岳モンサーノまでのんびりと逃げを泳がせた。

残り55km:マチュー・ファン・デル・プールにトラブル!

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残り55kmあたりで今日の優勝候補の一人、怪物マチュー・ファン・デル・プールにトラブルが発生。

どうやらリアディレイラーあたりがおかしくなったようだ。

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ただすぐにチームカーが後方からやってきてバイク交換。まだレースが本格的に動いている場面でもなく、そして残り距離も十分あった地点でのトラブルだったため、このあとしばらくしてマチューは無事にプロトンに合流している。

ロードレースの歴史が変わった!

プロトンは長い間、アレッサンドロ・デ・マルキら上述3人の逃げを泳がせ続けたが、タイム差を完璧にコントロール。特に、優勝候補のビニアム・ギルマイとマチュー・ファン・デル・プールをそれぞれ擁するアンテルマルシェとアルペシン・フェニックスが集団をコントロール。

そしてゴールまで残り22kmを切ったところで3人の逃げは完全に吸収。ここから実質的な勝負が始まった。

やはりこの日に勝てる選手たちを決定したのは4級山岳のモンサーノだった。ここでイネオス含めて、総合エースを擁するチームや、アンテルマルシェのように今日のステージ優勝候補らを擁するチームが加速。カレブ・ユアンらスプリンターを完全にふるい落とし、思惑どおりのレースを展開。

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その後は、サイモン・イエーツのアタック → マチュー・ファン・デル・プールのアタック → リチャル・カラパスのアタックとそれをチェックするロマン・バルデ&ミケル・ランダ → マグナス・コルト・ニールセン(Magnus Cort Nielsen)のアタック、など慌ただしくレースが動いて、見ていてとても楽しい展開に。

だが結局誰も先頭集団から逃げ出せず集団のまま残り1km。

アンテルマルシェがしっかり人数を残しているが、トレインを組んでいるわけでもなく、わりとバラバラ。しかしゴールが迫るとドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(Domenico Pozzovivo)が真っ先に加速し、ギルマイをアシストするような形を作る。だが、その彼の背後にギルマイがいるわけではなかった。

そこからは次の動画でどうぞ。

ギルマイまたキタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!

グランツールで初のアフリカ系黒人選手の勝利!ついにロードレースの歴史に新しい1ページが刻まれた!

それにしてもギルマイは強い!動画を見てもらうとわかるように、最後は後方からマチューが迫り、最後はマチューに追い抜かされるだろうと思ったのだが、ギルマイが粘りに粘った!あのマチューが最後に力尽きて諦めたのが印象的だ。

そして負けたマチューだが、こんな素晴らしいゴールシーンを見せてくれている。

春のクラシック戦線のヘント~ウェヴェルヘム(Gent-Wevelgem)でギルマイが勝ったとき、彼が母国エリトリアに凱旋帰国して国中がとんでもない騒ぎになったのも記憶に新しいところだが、今回はグランツールでの勝利ということで、また大歓喜に包まれるに違いない。

いやーすごいわ、ギルマイ。

アンテルマルシェとは4年契約を結んだばかり、しかも年俸も3倍ぐらいになると言われているが、チームとしてもヘントに続く値千金の、いやそれ以上の成果を出してくれたわけで、チーム首脳陣もスポンサーもみんなニッコリだろう。

関連記事:ヘント優勝のビニアム・ギルマイがアンテルマルシェとの契約を延長。2026年までの大型契約

関連記事:【アフリカンドリーム】ビニアム・ギルマイの給料が3倍に?2022ヘント~ウェヴェルヘムで優勝

結果

ステージトップ10

1ビニアム・ギルマイ(Biniam Girmay Hail)Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux
2マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)Alpecin-Fenix
3ヴィンツェンツォ・アルバネーゼ(Vincenzo Albanese)EOLO-Kometa
4ウィルコ・ケルデルマン(Wilco Kelderman)BORA – hansgrohe
5リチャル・カラパス(Richard Carapaz)INEOS Grenadiers
6クーン・ボウマン(Koen Bouwman)Jumbo-Visma
7ロマン・バルデ(Romain Bardet)Team DSM
8ぺリョ・ビルバオ(Pello Bilbao)Bahrain – Victorious
9ジョアン・アルメイダ(João Almeida)UAE Team Emirates
10マウロ・シュミット(Mauro Schmid)Quick-Step Alpha Vinyl Team

総合トップ10

1フアン・ペドロ・ロペス(Juan Pedro López)Trek – Segafredo1位との差
2ジョアン・アルメイダ(João Almeida)UAE Team Emirates0:12
3ロマン・バルデ(Romain Bardet)Team DSM0:14
4リチャル・カラパス(Richard Carapaz)INEOS Grenadiers0:15
5ジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley)BORA – hansgrohe0:20
6ギョウム・マルタン(Guillaume Martin)Cofidis0:28
7ミケル・ランダ(Mikel Landa)Bahrain – Victorious0:29
8ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(Domenico Pozzovivo)Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux0:54
9エマヌエル・ブッフマン(Emanuel Buchmann)BORA – hansgrohe1:09
10ぺリョ・ビルバオ(Pello Bilbao)Bahrain – Victorious1:22

ハイライト動画

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