来年レムコはツールではなくジロを狙え!エディ・メルクスが助言
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ベルギーのご意見番にしてロードレースのレジェンドオブレジェンド、エディ・メルクス爺さんがレムコ・エヴェネプール(Remco Evenepoel)について「来年はツールよりジロだ!」と主張する。
情報源:MERCKX TO EVENEPOEL: NO QUESTION, CHOOSE THE GIRO OVER THE TOUR
来年度のジロ・デ・イタリアはすでにその全ステージの全コースが発表されている。先日はいくつかの鍵になるステージのコースプロフィールを紹介した。次の記事がそれだ。
来年のジロは個人TTが3つあり、個人TTが得意なレムコ向きであることは間違いないだろう。
またレムコ自身は「すでにチームとの話し合いでジロかツールのどちらを走るかは決定ずみ」と話す。
そのような状況において今回メルクスはイタリア紙La Gazzetta dello Sportにて来年レムコはジロを走るべきと主張する。
その理由としては、「レムコのキャリアを考えると今の時点ではジロのほうが彼のためになる。ジロはいつも特別。コース、熱狂的なファン、そして美食」と話す。
来年のジロは山がかなり厳しい。1日の獲得標高が5000メートルを超える日が複数ある。また標高2000メートルを超える山が、
- Gran Sasso d’Italia (2,135 m)
- Col du Grand Saint-Bernard (2,469 m)
- Valparola (2,196 m)
- Giau (2,236 m)
- Tre Cima di Lavaredo (2,304 m)
とそびえ立つ。これは今年レムコが優勝したブエルタよりも相当ハードなコースだ。今年のブエルタは2000メートル超えの山が1つしかなかった。それは大会唯一の超級山岳オヤ・デ・ラ・モラで、テイメン・アレンスマン(Thymen Arensman)が優勝した第15ステージで登場した。そのときの感想記事が下だ。
単純な山という観点では今年のブエルタより来年のジロのほうが凶悪なわけだが、それでもメルクスが来年レムコはジロを走るべきと言うのは、それだけレムコのクライミング能力の成長を評価しているからだ。
そして上述のメルクスのコメントの中で、レムコのキャリアにおいて現時点ではジロのほうがツールよりも有益という内容の言葉あったが、それはメルクスが「レムコがジロを勝っても勝てなくてもジロに挑戦することに意味があり、そして勝てなかったならばそれにより学ぶことができるからだ」と考えているからだ。若いレムコには失敗から学ぶことがまだ重要。メルクスはそう考える。