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ポガチャルのコーチ「ユンボ・ヴィズマの”重曹サプリ”は無意味」。話題の重炭酸塩ソーダの効果を否定

ポガチャルのコーチが、ユンボ・ヴィズマの使う重炭酸塩ソーダサプリメントの効果を否定

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今年ロードバイクの栄養補給という点で話題になっていたのが、ユンボ・ヴィズマが使サプリメントの炭酸塩ソーダ(いわゆる重曹)だ。ユンボのスポンサーであるスウェーデンのMaurtenというサプリメント企業が提供している。

今春の石畳クラシック戦線でユンボ・ヴィズマが圧倒的な力を見せつけ連戦連勝していたのを思い出してほしいのだが、その成功の要因の1つとして、この重炭酸塩ソーダサプリメントの効果があるというのが、「マーケティング上の」主張だ。

しかし、この重炭酸塩ソーダサプリメントについては当初から他のワールドツアーチームからその効果に疑問の声があり、たとえば、スーダル・クイックステップのGM、パトリック・ルフェーブルは「単なるマーケティング。効果はブラフ」と言っていた。(参照:‘Pure marketing’ – Jumbo-Visma’s bicarb use a storm in a teacup

そして今回、タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)のコーチSan Millánもまた、「重炭酸塩ソーダサプリメントに効果はない」と主張する。曰く、「そんな効果あるなら、癌も治るわ」と。

情報源:‘If it improved performance it would cure cancer’ – Pogacar coach debunks bicarb benefits

重炭酸塩ソーダこと重曹は、日常的に料理や掃除で使われる。使っている人も多いだろう。料理でいうとベーキングパウダーとしての使用が多いだろうか。

その重炭酸塩ソーダをスポーツサプリメントとして使うのは、乳酸を中和する働きがあり、疲労経験に役立つという理論(仮説?)に基づく。そして内蔵に副作用もないと。

だが、上述のようにポガチャルのコーチで生理学者のSan Millánは、自身のツイッターで次のように話す。

彼が言うには、重炭酸塩ソーダは昔からスポーツ界で使われいて、効果のない様々なサプリメントと同様のものだと。

そして血液のpHは7.35~7.45でなければない(それを超えると死ぬ)が、一方そのpHを上げ下げする3つの主な要因があり、それはCO2、電解質の濃度、そして弱酸濃度だ。しかし、体内にある重炭酸塩がそれら3つにようpHの変化を上手く調整し、pHを同範囲内にとどめる仕組みになっていると説明する。

また、上述のように人間のpHは7.35~7.45の範囲内でなければ死ぬだけだが、癌細胞は通常pHが6~7であり、活性化するほどpHが下がる性質がある。これは主に乳酸によって引き起こされるのだが、もし外から接種する重炭酸塩ソーダサプリメントにその宣伝文句どおりの効果があるのならば、サプリメントを接種すればがん細胞のpHをもコントロールできることになり、そのサプリによって癌を治療できるという話にもなりかねない。

ポガチャルのコーチSan Millánにすれば、そんなバカなことあるかいな、という主張だ。それゆえ、彼は重炭酸塩ソーダサプリメントには宣伝文句通りのパフォーマンス向上効果はないと述べる。

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piginwired
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