フルーネヴェーヘン「ファビオ・ヤコブセンとは決して友人関係にあるとは言えない状態」
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オーストラリアのワールドチームであるジェイコ・アルウラーには、来年からカレブ・ユアン(Caleb Ewan)がロット・デスティニーから戻ってくる。そこで、もともとチームでエーススプリンターだったディラン・フルーネヴェーヘン(Dylan Groenewegen)とユアンとの棲み分けが問題となるが、すでにチーム側からは過日に来年両者がそれぞれ目標とするグランツールが発表されている。フルーネヴェーヘンがツール、ユアンがジロだ。これについては下の過去記事を再び見てほしい。
来年ユアンとフルーネヴェーヘンが出場するグランツールが明らかに。どう住み分けるのか?
そして今回、フルーネヴェーヘンが来年のツールやライラバルたちについて語った。
近年のツールとスプリンターについて
海外メディアBiciによるインタビューでディラン・フルーネヴェーヘンは、最近のツールは以前よりもやはりスプリンターにとって厳しいものになっていると語る。
理由はやはりコース設定が昔と異なるからだ。今は、かつてのような単純な平坦ステージというものがかなり少なくなっている。平坦ステージという設定でも、どこかで短いながらも厳しい登りがあったりするからだ。
そしてチーム側も昔のようにエーススプリンターのためのトレイン要員を大量に用意するということはせず、多くてトレイン要員は3人ぐらいとなっている。
このようにピュアスプリンターにとっては近年のツール・ド・フランスは難易度が上がっているわけだが、それでもフルーネヴェーヘンは「自分としては、必ずしも勝つのが以前と比べて難しいとは思わない」とも言う。なぜなら、「自分のスプリントも進化しているからだ」と話す。
ライバルたちについて
来年のツール・ド・フランスでライバルとなるのは、まずアルペシン・ドゥクーニンク(Alpecin-Deceuninck)のスプリンターで今年の最強スプリンターだったヤスパー・フィリプセン(JasperPhilipsen)。
フルーネヴェーヘンは彼については「最もバランスのとれたスプリンター」と評する。
上述のようにピュアスプリンターにとって厳しいものになっている近年のツールにも適合できるよう、最もバランスよく進化した、「最もモダンなスプリンター」と言えるのかもしれない。
ついで、スーダル・クイックステップ(SoudalーQuickStep)から来年チームDSMに移籍するファビオ・ヤコブセン(Fabio Jakobsen)については、「決して友人関係にあるわけではないが、彼は優れた選手だ」と話す。
やはり今でもあの2020ツール・ド・ポローニュ第1ステージでのまさに即死直前の大事故が二人の関係に暗い影を残しているのだろう。その2020ツール・ド・ポローニュでの事故についてはまた次の過去記事を読んで思い出してもらいたい。
- 頭部を激しく損傷。ヤコブセンとフルーネヴェーヘンの動き【2020ツール・ド・ポローニュ第1ステージ】
- 【ヤコブセン落車事件】Deceuninck-QuickStepは法的措置を検討か
- ヤコブセンの容態
- ファビオ・ヤコブセンが事故以来初めて発信。「ゴールに待機してくれてた医師たちが命を救ってくれた」
そして最後にレジェンド、マーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish)については、「彼はいつでも勝ってきただろ?最も賢いスプリンターで、史上最高のスプリンターだろう」と話す。