チームJayco「ロードレース界は小規模すぎていちいち移籍について誰かを恨んでいられない」
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誰もが知る通り、カレブ・ユアン(Caleb Ewan)は、昨年ベルギーのProTeamのロット・デスティニー(Lotto-Dstny)を退団し、今年からは母国オーストラリアのワールドチームであり、古巣でもあるジェイコ・アルウラー(Jayco-AlUla)で走る。
カレブ・ユアンは2018年までジェイコ・アルウラーの前身ミッチェルトン・スコット(Mitchelton-Scott)で走っていたが、その年のツール・ド・フランスに初出場となるかとも期待されていたが、チームとしてはツールにはアダム・イエーツ(Adam Yates)やミケル・ニエベ(Mikel Nieve)らを選出し、ピュアスプリンターのユアンは出場できなかった。
ユアンはそんなチーム方針に不満があり、ツールで単独エースとなるべく、翌年の2019年に当時のロット・スーダル(Lotto Soudal)へ移籍という経緯があった。
ジェイコ・アルウラーにはユアンと並ぶエーススプリンターのディラン・フルーネウェーヘン(Dylan Groenewegen)がいるが、すでにチームからは今年のグランツールについて二人の棲み分けが発表されている。
これによると、ツール・ド・フランスにはディラン・フルーネウェーヘン組が、そしてジロ・デ・イタリアにはカレブ・ユアン組が出場することとなった。
情報源記事でジェイコ・アルウラーの監督マシュー・ホワイトが言うには、フルーネウェーヘンのトレインはエルマール・レインダース(Elmar Reinders)とルカ・メズゲッツ(Luka Mezgec)が担当し、そしてユアンのトレインにはマックス・ヴァルシャイド(Maximilian Richard Walscheid)とキャンベル・スチュアート(Campbell Stewart)が担当するようだ。
さて、上述のようにカレブ・ユアンは2018年のツール・ド・フランスに出場できなかったことが理由で移籍したわけだが、ジェイコ・アルウラーの発表どおりになるなら今年もツール・ド・フランスには出場できない。
しかしマシュー・ホワイト監督の言葉からすると、カレブ・ユアンはジェイコ・アルウラーへの復帰の際にそれも理解し覚悟していたようだ。
また同監督が言うには、ユアンがミッチェルトン・スコットから移籍してからも連絡は取りつづけていたようだ。かつてミッチェルトン・スコットに不満を持ち移籍したユアンについても、「ロードレース界は世界が狭すぎて、いちいち移籍について恨みなんて抱いていられない」と。
以上のように、ユアンがジェイコ・アルウラーの事情を理解していたこと、チームと連絡を取り続けていたこと、そしてロードレース界は短期間での移籍が日常茶飯事でありいちいち移籍について恨み節を口にしてたらやっていられないこと、こうした要因が今回のユアンの古巣復帰をスムーズなものにしたとマシュー・ホワイトは語る。
様々なレースで勝利の量産が狙えるカレブ・ユアンの加入は、チームにとってこれまで以上にUCIポイントを稼げる可能性が高まることを意味する。それは2026年に控えるワールドチームとProTeamの入れ替えにも大きな影響を及ぼす。ProTeamへの降格はUCIポイントがまずは基準となるからだ。こうした観点で最近はスプリンターの存在価値が高まっていると言える。
そしていよいよ明日からツアー・ダウン・アンダーが始まり、カレブ・ユアンが出場する。まずは幸先よくステージ優勝なるか?
今年のツールは山だらけなので、ユアンとしてはツールには出ないことになって、むしろほっとしているのではないでしょうか。
といいますか、フルーネウェーヘンは完走できるんですかね???
フルーネウェーヘンも昔よりは多少登れるようになってるはず・・・と信じたいところ。
まずはツールに向けてどれだけ高地トレーニングをしっかりとつんで準備できるかが大切ブヒね。
あとはツールでの体調次第と、アスタナ、アルペシン、DSMなどと上手くグルペットで協調できればなんとか・・・