ワウト・ファン・アールトがダブルディスクホイールをパリ五輪個人TTに向けテスト
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ベルギー代表としてパリ五輪に臨むワウト・ファン・アールト。今年は個人TTとロードレースの療法に出場し悲願の金メダル獲得を狙う。
そんなワウトだが、屋外での個人TTには珍しく、前輪後輪ともにディスクホイールというダブルディスクホイールで試走をしている姿がカメラに捉えられている。
情報源:Wout Van Aert Tests an Extra Wide Front and Rear Disc Ahead of Paris Olympic Time Trial
乗るバイクは普段から乗っているCerveloのTTバイクで、今年の2024ツール・ド・フランス第7ステージでも使ったCervelo P5。このP5はその第7ステージに公式発表され一般販売が開始となった。
この発表されたばかりのP5は以前のものより少しだけアップデートされた。その1つがタイヤクリアランスのさらなる拡張だ。ワウトが使っている新型P5は最大34mm幅のタイヤにも対応するようになった。
パリ五輪でも、ホイールもいつもと同じReserveで、おそらくReserve Infinity Disc Turbulent Aero。TT用エクステンションバーはVision Metron TFE Pro P5。だがこのとおり両輪ともディスクホイールだ。
ReserveのそのInfinity Disc Turbulent Aeroホイールはフロントの外幅38mmで、リアの外幅は30mmという両輪でけっこう差のあるおもしろい設計となっている。スペックは次の公式サイトでチェックしてほしい。
Reserve海外公式:Reserve Infinity Disc Turbulent Aero
風洞トンネル実験での結果として、Reserve Infinity Disc Turbulent Aeroを前後ともに使うと約6ワット有利になるらしい。
両輪ともディスクホイールにする利点は当然にエアロ効果。しかしデメリットもあって、それはハンドリングの感覚が普段と変わってしまうこと、そして前輪で風の影響をモロに受けてること。急な横風でも吹けばハンドルをとられて落車という事態もあり得る。もちろんそうした風が吹く可能性が高いときは普通のTT用ホイールに交換されるだろうが。
さて本番も本当にダブルディスクホイール仕様で臨むことになるのだろうか。