レビュー

Rapha



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昨年チームの中心となっていた人員の多くが抜けたイネオス。今年からは新しいチーム体制のもとチームの建て直しを図る。チーム力という点では、UAEやヴィズマとグランツール総合優勝を争えるというレベルではないのは明らかだろう。しかしそれでもチームとして今年もグランツール総合表彰台に上がることが目標だと明言する。
今のイネオスの力を考えると現時点では現実的な目標といえるのかどうか疑わしいところもなくはないが、それでも多少困難なことを目標にしなければ人もチームも強くなれない・成長できないのもまた道理ではあるので、目標としてはこれでいいのだろう。
さてそんなイネオスのグランツールエースとしてチーム側から名前があげられたのが、エガン・ベルナルとカルロス・ロドリゲスの二人だ。
グランツールではUAE、ヴィズマ、レッドブル、スーダルという4強と表彰台の枠を争うことになるだろうが、特にツール・ド・フランスではそれらの4チームには圧倒的な絶対的エースが存在しているわけで彼らにイネオスのエースが立ち向かうのはなかなか厳しいだろう。ツール・ド・フランスでは実際のところイネオスとしてはジェイコやデカトロンがひとまずの脅威となるかもしれない。
一方でそれら絶対的エースの一部が出場しないグランツールでは総合表彰台にあがる確率は大きくなるだろう。特にカルロス・ロドリゲスはまだ23歳だが、グランツール初出場となった2020年ブエルタで総合6位というトップ10以内でフィニッシュしている。
上述4強のポガチャル、ヴィンゲゴー、ログリッチ、レムコのうち初めてのグランツールで総合トップ10に入ったことがあるのはポガチャルだけだ(2019ブエルタで総合3位)。ゆえにカルロス・ロドリゲスへの期待は大きい。
ただもうちょっとで死に至った大事故から復帰したエガン・ベルナルもまだ28歳。年齢的にもまだまだ伸びしろがあると言える。すでに全盛期のパワーが戻っているので3週間ずっと安定して走れれば(それが一番むずかしいのだが)チャンスはあるはず。