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ロードレースとロードバイク

アダム・ハンセンが批判に激怒「何人死ねばいいんだ?」。プロトンの抗議によってTrofeo Andratxが中止になった件について

CPA会長アダム・ハンセンが、プロトンが抗議してレースが中止になったことへの批判に猛反論

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先週土曜日にスペインで行われたレースで、チャレンジ・マヨルカ(ワンデイレースの集合体)に含まれる大会の1つであるTrofeo Andratxは激しい雨という悪天候が原因で途中で中止となった。

2025 Trofeo Andratxの中止

その大会は、いったんレースはスタートとしたものの雨とスリッピーな路面により多くの落車が発生。大会の医療班も多くの選手の治療のため出払ってしまう始末。そんな中でレースを続行すれば救急車両が足らず万が一のときに適切な処置が不可能となりさらなるリスクが見込まれるという状況だった。そんな状況下でプロトンの選手たちの自主的判断とその要請によりレースは中止となった。

この点についてプロ選手組合の会長アダム・ハンセンは次のように長文ツイートで説明をしている。

このツイートの中でハンセンはUCIの悪天候プロトコルを参照として示す。ハンセンは、今回のレースコンディションはまさにそれに該当しており審判団たちはそのUCIルールに基づいて中止の決定を下すべきだったのにそれをしなかった。ゆえにプロトン自身の判断で中止を要請したと説明している。

中止への批判に対してハンセンは激怒

今回のプロトンの抗議・要請によるレース中止について、主催者側そしてファンからの批判がある。次の記事を参照してほしい。

主催者側の考えは、「レース開催のために多額の資金を調達して準備したのに。そんな主催者側・スポンサー側に対する配慮が欠けている」と。そしてファンの1人は「これまでのロードレース、たとえばジロとかは雪でも続行してたのに今回のプロトンの判断はおかしい。ファンなどをがっかりさせた」と。

こうした批判に対してアダム・ハンセンは強く反論。その主催者側の考えに対しては「何人死ねばいいんだ?あんたたちはリスクを受け入れて誰かの命を使ってギャンブルしたいのかもしれないが、俺はそんな考えを受け入れない」などという要旨のコメントを出す。

これは、主催者側は選手個々人の生死についての認識が甘いのではないかと疑問を呈しているように感じられる。ハンセンの目には、今回の主催者側は選手のことをレースを続行させるための歯車の1つでしかないと考えている、主催者側のコメントからそうした態度が透けて見えたのだろう。

続けてハンセンは「ロードレースにおける死亡の増加は、長期的に見ればロードレースそのものを殺すことになる」とも続ける。誰も死につながるようなスポーツをやりたくないだろう。子どもがやりたいといっても親は普通反対するだろう。それは未来の才能を絶やすことにもつながる。

またハンセンは、プロ選手にとっては一時的な軽い負傷であってもそれが長期的なパフォーマンスに影響を与えることもあり、選手寿命の短命化につながる恐れがあることも指摘する。

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piginwired
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