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フェリクス・ガルがLidl-Trekに移籍?ジュリオ・チッコーネとマティアス・スケルモースがLidl-Trekから移籍?
昨日は2026ジロ・デ・イタリアで総合2位になったDecathlon-CMA CGMの28歳のオーストリア人フェリックス・ガルについて、なぜ今年はそのようなすごい戦績を残すことができたのか、その理由を説明した記事を書いた。次の記事がそれだ。
そんなガルだが、実はDecathlon-CMA CGMとの契約は今年いっぱいまでとなっている。もちろんチーム側は今回の成功をうけてガルにチーム残留を望み、多額のオファーを出すと思われる。
しかしジロでの覚醒・飛躍を遂げたガルの市場価値は大きく上昇したと思われる。多くのチームが彼を欲しがっているのではないか。年齢的にもあと数年はチームの総合系エースとして働けるはず。
そして今回ベルギーメディアでおなじみのHet Laatste Nieuwsが、フェリックス・ガルのLidl-Trekへの移籍という噂を報道している。
今回の報道では、フェリクス・ガルの移籍の噂だけでなく、現在チームの総合系エースを務めるマティアス・スケルモースとチームの山岳エースであるジュリオ・チッコーネの今後にも不透明感が生じていると示されている。
これはLidl-Trekのグランツール戦略とチーム編成が大きく変化する可能性があると言えるだろうか。
Lidl-Trekはすでに昨年の移籍市場でフアン・アユソーを獲得し、今年から総合系エースの1人となっているが、今回の報道からはさらに総合系戦力を強化しようとしていると思われる。
Lidl-TrekはスーパーマーケットLidl社がチームの運営の主導権を握る主要スポンサーとなったことで、アメリカチームからドイツ国籍のチームへと変化し、同社からの多額の資金を背景に積極的な投資を続けている。
ジョナタン・ミラン、マッズ・ピーダスン、ティボー・ネイスなどのスプリターやクラシックスペシャリストのトップ選手を抱えながらも、グランツール総合争いにも本格的に参入し始めた。フアン・アユソーとデレク・ジーの獲得はまさにそれを象徴する出来事だろう。
一方で先ほど書いたように大型補強の裏側では既存エース陣の去就問題も浮上しているようだ。
報道によれば、マティアス・スケルモースとジュリオ・チッコーネの両者がチームを離れる可能性があるという。現時点で正式・確定した情報はないものの、チーム内部では大規模な再編が進んでいるとの見方が強まっているようだ。
もしチッコーネが退団することになれば、Lidl-Trekにとって大きな転換点になるだろう。
チッコーネはもともと2016年に当時のプロコンチネンタルチームのBardiani CSFでプロデビュー(このブログではプロコン以上をプロとして定義)。そのデビューイヤーの2016ジロでいきなりのステージ優勝を挙げ、一躍注目される選手となった。
そして2019年から当時のTrek-Segafredo(現Lidl-Trek)へ。これまでジロ・デ・イタリア山岳賞、ツール・ド・フランス山岳賞、そしてステージレースを中心に多数のステージ優勝を達成してきた。さらにチーム内外でとても愛される存在であり、チームを象徴する選手と言える。
スケルモースはまだ25歳で、チッコーネは31歳だ。チッコーネもまだまだ戦える年齢であり、今後の動向が注目される。
上述のようにガルの契約は2026年末までとなっており、今後の移籍市場の大きな注目ポイントになりそうだ。
もしLidl-Trek移籍が実現すれば、Lidl-Trekに新たなグランツールエースが誕生することとなり、同チームのグランツール戦略に大きな変更が生まれるだろう。それは他のライバルチームに対するプレッシャーにもなり得るし、他チームもそんなLidl-Trekに対抗すべく補強を進めるかもしれない。
一方で、その代償としスケルモースやチッコーネがチームを離れるのであればチーム力の低下もあり得る。
Lidl-Trekに関係する、フェリックス・ガル、マティアス・スケルモース、そしてジュリオ・チッコーネという3人の移籍(実際にするかどうかはわからないが)は今年のロードレース移籍市場を大きく動かす可能性があると言えるだろう。