レビュー

Rapha



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ワウト・ファン・アールト「多くのチームが守りの走りをしていた」。2025クールネ〜ブリュッセル〜クールネのレース後のコメント
昨夜の2025 クールネ〜ブリュッセル〜クールネは結局トップスプリンターたちによるゴール前スプリントで決着がついたわけだが、レース途中、残り50kmとなった時点でワウト・ファン・アールトが飛び出すシーンが見られた。
彼の所属するチーム・ヴィズマ・リースアバイクはこのクールネを2023年にティシュ・ベノートが、2024年にワウト本人が優勝しておりチームとして三連覇を狙う予定だった。そしてそれは十分可能だと考えていた。
しかしチームのエースプリンターのオラフ・コーイが2位に入ったものの、アルペシン・ドゥクーニンクのカーデン・グローブスが完璧なリードアウトを見せヤスペル・フィリプセンの優勝となった。
そんな昨夜のクールネについてワウト・ファン・アールトは多くのチームが消極的・保守的な走りだったとレース後に語る。
もともとクールネは前日のオンループよりもピュアスプリンターに有利なレースであるため、多くのチームが自分たちのエーススプリンターによるゴールスプリントというのを想定していたに違いなく、実際にプロトンの大部分はチームメイトを無駄に逃げに乗らせるとかの余計なことはせず、最終局面までは省エネ走行を徹底し、最後に完璧なトレインをつくるためのチーム力を温存すべく動いた。
しかし上述のようにワウトは残り50kmで飛び出してそんな消極的なレースを動かそうとした。ワウトが独走できればそれでよし、他のチームがそれに焦ってアシストたちの足を使っておいかければライバルチームの戦力を削れるわけでそれはそれでOK。
そんな彼についていったのはレッドブル・ボーラ・ハンスグローエのロジャー・アドリアだけだった。ワウトの動きをチェックするためだろう。
レース後にワウトは、「最初、ロジャー・アドリアからはプロトンにレッドブルのエースのジョルディ・メーウスがいないから、自分はローテーションに加われない」と言われていたことを明かす。だがそのときワウトは「いやそれならなおさら二人で協力してレースを動かすべきやろ」と思ったとのこと。ところが、あとになって「嘘つけや、集団にメーウスおるやんけ」と気付いたと。
このワウトの作戦は結局のところ功を奏しなかったわけで、結果論としては「勝つ可能性をあげるために、プロトンにいたほうがよかったやろうけどね」とワウトは話すも、オンループよりもこの日の走りについての満足度は高いもよう。