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キアン・アイデブルックスがTeam Visma | Lease a Bikeとの契約を途中で解除し、Movistarへ移籍
Team Visma | Lease a Bikeに所属する22歳のベルギー人選手、キアン・アイデブルックス(Cian Uijtdebroeks)がチームとの契約を途中解除し、来年からMovistarへ移籍することが正式に発表された。
💙 ¡Bienvenido Cian! 2⃣0⃣2⃣6⃣ – 2⃣0⃣2⃣9⃣
— Movistar Team (@Movistar_Team) October 3, 2025
🇧🇪 Cian Uijtdebroeks ficha por Movistar Team hasta 2029. 👊
Noticia ampliada:
ESP: https://t.co/v1KN2RpNwa
ENG: https://t.co/iEDQWeTTDv
🇧🇪 Cian Uijtdebroeks signs with Movistar Team until 2029.👊#RodamosJuntos I @movistar_es pic.twitter.com/fsqq8lQnMR
Movistarとの契約は2029年までの4年契約。
キアン・アイデブルックスといえばもともと2022年にBora-hansgrohe(現Red Bull-BORA-hansgrohe)でプロデビュー。しかしその契約を途中で解消し、2024年からTeam Visma | Lease a Bikeで走っている。同チームとの契約は本来なら2027年まで残っていた。
そのBoraからVismaへの移籍も当時はUCIを巻き込み問題となっていたのを覚えているだろうか。そのときの記事が次のものだ。
そして今回再び彼はチームとの契約を途中解除となり、今度はスペイン唯一のワールドチームであるMovistarへ移籍することとなった。
今年の契約途中での大型移籍は、レムコ・エヴェネプール、フアン・アユソーに続いて3人目となる。今年の移籍市場は先日の記事「異常な今年の移籍市場。その原因とは?」で紹介したようにこれまでとは様相が異なるものとなっているが、有力選手の契約途中での移籍が続くという意味でもこれまでにないシーズンになっている。
今回の移籍についてキアン・アイデブルックスは、
“I am now at a point in my career where developing as a GC rider in grand tours has become essential“
訳「自分は今キャリアのタイミング的に、グランツールで総合を争う選手として成長することを絶対に叶えたいんだ」
このように語り、総合系エースが30歳のエンリク・マスしかいないMovistarで、アイデブルックスが若き総合系エースとして来年から走るのは明らかだ。
Team Visma | Lease a Bikeでは絶対的総合系エースとしてヨナス・ヴィンゲゴー、そして他にもサイモン・イエーツにマッテオ・ジョーゲンソンといった選手がいるため、なかなかアイデブルックスの願いをスムーズに叶えるのは難しかったのだろう。
また2024年のグランツールはジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャに出場したもののどちらも途中でリタイアという不完全燃焼で終わり、さらに今年に至ってはグランツールに全く出場できなかった。
実際のところTeam Visma | Lease a Bike側は、
“At this moment, we cannot offer him the role and race program he considers essential. After open and honest conversations, we agreed to his request to take the next step,”
(情報源: Uijtdebroeks Breaks Visma Contract in Surprise Split, Movistar Doubles Down on Belgian)
訳「現時点でチームからアイデブルックスに総合系エースの役割や彼が必須だと考えているようなレースプログラムは提案できない。腹を割って話あった結果、我々は同意のもとで彼の移籍を認めた」
このように語り、Vismaでは彼の願いを叶えられないと認めた。
Movistarは今年はグランツールでステージ優勝がゼロ、そしてグランツールで総合優勝したのも2019年のリチャル・カラパスによるジロ・デ・イタリア総合優勝が最後。加えて今年はこれまで9勝しかできていない。
そうしてチームの現状を打破しなければならない事情とキアン・アイデブルックスの思惑が合致したわけだ。
違約金が馬鹿にならない額になりそう……なんですけど、カルロドの移籍破談時の違約金とノルスゴーの移籍の違約金から充当したってことですかねぇ?今後はサッカー界のように契約期間中の移籍が当たり前になっていくのかもしれないですね。
しかし、モビ☆スタに染まる未来しか思い浮かばない……。
たしかにカルロドの空白が予算的にもチームの戦略的に大きそうブヒね。
キアン・アイデブルックスの単独エースにすれば、トライデント()にはならないからセーフ