レビュー

Rapha







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昨日の2026ツール・ド・ロマンディ第2ステージのタデイ・ポガチャルのスプリント勝利に見る、ポガチャルのスプリント力の強さの秘密とは?
昨日の2026年ツール・ド・ロマンディ第2ステージは小刻みな登りが続くワンデイクラシックレースのようなコースだった。その日は最後のクライマーやパンチャーたちによる集団スプリント勝負が決した。
優勝を手にしたのはタデイ・ポガチャル。数的不利な状況に置かれながらも、圧倒的なスプリント力でライバルたちを一蹴した。
しかしこのステージの終盤はレッドブルのが主導権を握り、理想的なリードアウト体制を構築した。同チームのこの日のスプリント勝利を狙うエースは、総合エースのフロリアン・リポヴィッツではなく、フィン・フィッシャーブラックだった。
RedBullはリポヴィッツが残り1kmで先頭集団から単独で飛び出し、フィッシャーブラックのためのペースアップ?奇襲?をしかける。

この最後の局面でポガチャルのアシストはゼロ。しかしRedBullはリポヴィッツとフィッシャー・ブラックの2名。数的有利はRedBullだった。
リポヴィッツの加速はすぐ沈静化し集団スプリントとなったわけだが、そのスプリントの動画を見て欲しい。
単独でのポジショニングから加速し、ライバルの背後から一気に前へ。チームとして優位に立っていたフィッシャーブラック、そしてINEOS Grenadiersのドリアン・ゴドンを抜き去った。
この結果について、RedBullのフィッシャーブラックはレース後に苦笑い混じりのコメントを残している。作戦としては上手くいっていたにもかかわらず、ポガチャルのスピードの前には対抗手段がなかったという。
特にラストスプリントでの加速については、ポガチャルはフィッシャーブラックたちより10kmは速かったと述べる。(情報源:Fischer-Black can only laugh as Pogačar upsets Red Bull’s perfectly executed sprint)
またフィン・フィッシャーブラックはレース前に最後は、彼の右側から向かい風がくると予想していた。だからこそ上の動画で、ドリアン・ゴドンを左手側に回りスプリントをスタートしたわけだ。
しかしポガチャルは右側から一気に彼らをぶち抜いた。実際に最後は向かい風があったのかはわからないが、フィッシャーブラックの計算が崩れた。
さて、ポガチャルとスプリントといえば直近では今年のミラノ~サンレモでのトム・ピドコックとの一騎打ち、そしてパリ~ルーベでのワウト・ファン・アールトとの死闘が記憶に蘇る。前者では勝利、後者ではヴェロドロームで完敗だった。
パリ~ルーベはそもそも相手が悪かった。ワウト・ファン・アールトはかつてツール・ド・フランスの最終日のシャンゼリゼでトップスプリンターたちを相手にしてスプリント勝利を収めたこともある選手。
それに加えてポガチャルが石畳の死闘で限界まで体力を使い果てしていたことも大きな要因だった。
それでもポガチャルはもともとクライマーの中では圧倒的にスプリント力があるタイプだったわけで、しかも今年は筋肉量が明らかに増大し体が大きくなったと言われいる。そもそもミラノ~サンレモやパリ~ルーベでも勝てる体に仕上げているということもあるわけだが。
そんな彼がトップスプリンターのいないレースでスプリント勝利を重ねるのは当然とも考えられるだろう。
しかし昨日のようにチームメイトのアシストが終盤にいない不利な状況で、しかも集団スプリントで勝つのは容易ではない。最後の位置取り、ライン取り、スプリント戦略など全てが噛み合わないと勝つのは困難だ。
それでも勝てるというのは、ポガチャル自身の肉体的な要因も大きいだろうが、ポガチャルのスプリントのセンス・嗅覚がレベルアップしているということも考えられる。わかりやすくいえばハイレベルなスプリント勝負の経験が他のクライマーたちよりも豊富にあるということだ。
これまでポガチャルはクラシックでマチュー・ファン・デル・プールたちとスプリントで競ってきた。
通常、クライマーがエース級スプリンターと最後にスプリントで一騎打ちというのは考えられないこと。だがポガチャルはそれを何度も経験してきた。そうしたスプリンターたちとのガチ対決の経験がポガチャルのスプリント力全体を底上げしている可能性があるのではないだろうか。
🐷「知らんけど」