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ドイツが2029年ツール・ド・フランス開幕地に正式立候補。ベルリン発・東ドイツ4州を巡る壮大プロジェクト始動
ドイツが、2029年ツール・ド・フランスの開幕地(グランデパール)招致に向けた正式な立候補を行った。
7月29日、ベルリンでツール・ド・フランス主催者であるASO(Amaury Sport Organisation)に対し、公式招致計画を提出したとのこと。
ドイツ自転車連盟(German Cycling)を中心に進められてきたプロジェクトは、ベルリンを起点としてザクセン州、ザクセン=アンハルト州、テューリンゲン州を巡る構想となっており、スポーツイベントであるだけでなく、ドイツとヨーロッパの歴史を世界へ発信する機会として位置付けられているようだ。
今回提出された招致計画では、
の4地域が連携する。
2029年はベルリンの壁崩壊から40周年という節目の年にあたり、この歴史的なタイミングに合わせてツール・ド・フランスを開催することで、「自由」「平和」「ヨーロッパの結束」を世界へ発信することが狙いだ。
関係者は、このプロジェクトを単なるスポーツイベントではなく、ドイツとフランスの友好関係、そして統一後のドイツの歩みを象徴する国家的プロジェクトとして位置付けている。
発表の場にはツール・ド・フランスのディレクター、クリスティアン・プリュドム氏も出席した。
プリュドム氏は、この計画について「非常に説得力がある」と評価し、ベルリンの壁崩壊40周年という歴史的背景が、ツール・ド・フランスの国際的な価値とも調和すると説明している。
また、東ドイツ地域には長い自転車競技の伝統があり、その文化や歴史を世界へ紹介できる点も魅力として挙げられた。
現在の構想では、
という案が検討されているようだ。
歴史的建造物や象徴的な都市を結ぶルートとすることで、世界中の視聴者へドイツの文化・観光資源を発信することも大きな目的となっている。
ただし2029年大会のグランデパールには他国も名乗りを上げている。チェコ・プラハやスロベニアなども有力候補とされており、ドイツにとって競争は容易ではない。
それでも、招致関係者は今回の計画について強い自信を示しており、歴史的意義と地域連携を兼ね備えたプロジェクトであることが最大の強みになると考えている。
ツール・ド・フランスが最後にドイツからスタートしたのは2017年のデュッセルドルフ大会だった。
それ以来となるドイツ開催が実現すれば12年ぶりのグランデパールとなる。
ASOは今後、各候補地を比較検討し、2029年大会の開幕地を決定する見込みだ。スポーツだけでなく歴史や文化、観光振興まで含めた今回のドイツの提案が、最終的にどのような評価を受けるのか注目される。