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ベン・オコナーがDecathlonへ電撃出戻り、パヴェル・シヴァコフとローレンス・デ・プルスもDecathlonへ移籍

オコナーがデカトロン復帰、セクサス支援へ

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Decathlon-CMA CGMが2027年シーズンに向けて山岳戦力を大幅に強化する。

ベン・オコナーがJayco-AlUlaから戻り、UAE Team Emirates – XRGからパヴェル・シヴァコフ、そしてNetcompany INEOS Cycling Teamからローレンス・デ・プルスも獲得。

ポール・セクサスを支える布陣に、グランツールで経験を積んだ選手が加わり、若きエースの成長に合わせてその周囲を固める動きが進んでいる。

デカトロンの2027年補強、加入する3選手と契約期間

今回の加入情報を整理すると以下のようになる。

選手移籍元契約期間
ベン・オコナーJayco-AlUla2027~2028年の2年間
パヴェル・シヴァコフUAE Team Emirates – XRG2027~2029年の3年間
ローレンス・デプルスNetcompany INEOS Cycling Team2027~2028年の2年間

オコナーの復帰で、グランツール総合争いの経験がチームに還元

ベン・オコことベン・オコナーは2021年から2024年までこのフランスチームに所属していた。

2021年にはツール・ド・フランスでステージ優勝を挙げ、2024年のブエルタ・ア・エスパーニャでは総合2位。オコナーはキャリアを代表する成果を得たその環境へ再び戻ることになる。

Jayco-AlUla移籍後も2025年のツールでステージ優勝を挙げているが、総合成績という面では期待通りの結果に届かなかったと見ていいのではないか。

そして今回の移籍を考えるうえで大きいのは、オコナーがグランツール総合エースとしての経験を有していることだ。

ステージレースの総合争いでは、登坂力があるだけで十分とはいえない。どの加速に反応するか、どの選手を追うか、自分のペースを守るか。疲労が蓄積するなかで、そうした判断を繰り返す必要がある。

エースとしてその判断の難しさを知る選手が近くにいればサポートのあり方にも幅が生まれる。登りで前を引くことに加え、無理な追走を避ける判断や、苦しい局面で一定のペースを保つ走りにも、その経験を生かせる可能性がある。

ただ総合争いの実績がそのままアシストとしての能力の高さを保証するわけではない。自分のために脚を残す走りとチームメイトのために力を使い切る走りとではやはり求められる判断・能力が異なる。

そのためオコナーについては今後チーム内でどのような役割を担うのかにも注目したい。

ポガチャルのアシストのシヴァコフと、強力な山岳アシストのデ・プルスの加入

UAE Team Emirates – XRGでタデイ・ポガチャルをアシストしてきたパヴェル・シヴァコフもDecathlon-CMA CGMへ加入する。契約期間は上述のとおり3年。

シヴァコフはUAEの前では2018~2023までTeam SkyとINEOS Grenadiers(現Netcompany INEOS Cycling Team)でも走ってきた。

イタリアで生まれ、その後ロシア国籍(2022年まで)となり、ウクライナ侵攻があってフランス国籍を有するに至った。

今年までNetcompany INEOS Cycling Teamで走っていたベルギー人の31歳ローレンス・デ・プルスもシヴァコフと同じく強力な山岳アシスト要員だ。2016年からQuick Step、2019年からVisma、そして2021年からIneosで走ってきた。

今回の契約では2年契約となる。

セクサスのために山岳ステージでの作戦の幅の拡充

このような3選手の新加入は、ポール・セクサスのための山岳アシスト戦力の拡充、すなわち絶対的エースのセクサスをツール・ド・フランスで勝たせるためのものであることは明白。

そうした山岳ステージでのアシストにはいくつもの仕事がある。登りの入口でエースを前方へ運ぶ、一定の速度のペースアップで集団を絞る、ライバルの動きを追う、そしてエースが苦しくなったときに近くへ残ることなどだ。

こうした仕事を一人のアシストに任せることなく分担することでチーム全体の疲弊を抑えながら長時間、長期間チーム力を維持することが可能となる。だからこそ複数の強力なクライマーを揃えることがグランツールで重要である。

また山岳補強は守りだけでなく攻撃の選択肢にもつながる。状況によっては味方を先行させることが後の攻撃を助けることになるからだ。

最近は前待ち作戦(サテライト作戦)として、チームメイトを前方で逃げさせ、そこにエースが後方の集団から抜け出して味方と合流するという作戦が以前より多く見られるように思われる。その作戦が成功すればアシストの選手に下りや平坦区間を任せられエースは力を温存できる。

2027年のDecathlon-CMA CGMの走りでは、セクサスが攻撃する前に誰がどの仕事を済ませたのか、苦しい場面で誰がサポートに戻ったのか、そうした動きにチームとしての変化が表れることになるだろう。

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