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ブレナン、2027年ツール初出場へ?ヴィスマが総合優勝との両立を検討
先日、来年度の2027ツール・ド・フランスのコースが発表されたわけだが、個人的な感想としてポガチャルとレムコに有利ではないかと書いた。それが下の記事だ。
→レムコとポガチャルに有利?2027ツール・ド・フランスの全ステージのコースが発表。全コースプロフィールとその感想
コース全体を見ると厳しい難関山岳が少なく、長距離の登りが得意なヨナス・ヴィンゲゴーに向いているとは決して言えないという設計だと思われる。
しかし、だからといってそれ以外の登りで勝てないようなレベルの選手でもなく、またTTも得意であるため、コース設計がヴィンゲゴーに理想的でないというだけで総合優勝の可能性が一気に減るというものではない。
だがそんなヴィンゲゴーにとってタデイ・ポガチャル&UAE Team Emirates – XRGなどのライバルたちと比べて来年のツールで不利になる別の要因が発生しそうだ。
それはチームの若きエーススプリンター、マシュー・ブレナンの存在だ。
2027年ツールは英国で開幕する。初日は集団スプリントが予想されるが、ステージ優勝と最初のマイヨジョーヌを同時に獲得する機会がある。
英国出身のマシュー・ブレナンにとってはまたとない魅力的な舞台である。
だがブレナンがツール・ド・フランスに出場する場合は、Team Visma | Lease a Bikeがヨナス・ヴィンゲゴーの総合優勝とマシュー・ブレナンのスプ勝利との両立をどのように実現するのか、そのチームとしての手腕が問われることになる。両立を狙う場合はチーム戦略・作戦の策定とメンバー編成が非常に困難な作業となるからだ。
ブレナンは初のグランツールとなった2026年ブエルタ・ア・エスパーニャで5勝を挙げた。ワウト・ファンアールトも2勝し、両者で全21ステージの3分の1を制覇。スプリントや逃げで連係の強さを示した。
年間でも12勝を記録したブレナンは、自ら勝つだけでなく、チームメートを支える働きでも存在感を高められる存在だ。出場するレースではまさにチームの中心的存在になったと言えるだろう。
ツール・ド・フランスは世界最大・最高の舞台であるため、スプリンターの誰もが危険を顧みず本気でゴールを狙う。そんなエースのために各チームは最高の発射台やトレインを編成して大会に臨む。
Team Visma | Lease a Bikeもマシュー・ブレナンでスプリント勝利を狙うならば最高の発射台が必要だ。ワウト・ファン・アールトやクリストフ・ラポルトがそういった役割を担う可能性が考えられる。
だがその場合、混沌と危険がつきまとう大集団スプリントのリスクに直面せざるを得ない。
ヴィンゴーたち総合系選手は3kmルールや5kmルールによりリスクを減少させられるが、もしゴール前につっこむファン・アールトやラポルトがゴール前で負傷すれば、チーム力の大幅ダウンは避けられない。ヴィンゲゴーが無事でも重要アシストが負傷でいなくなれば意味がない。
また彼らをスプリントステージで酷使すれば、ファン・アールトらに疲労が蓄積されて山岳ステージでのパフォーマンスが下がることもあり得る。
一方でライバルとなるポガチャル&UAE、そしてレムコ&Red Bull-BORA-hansgroheは、スプリントステージは捨てて山岳アシストを豊富にそろえてくるだろう。
このようにマシュー・ブレナンをツールに連れていくならば、Team Visma | Lease a Bikeは総合エースであるヴィンゲゴーがライバルたちよりも不利な立場になるというリスクを背負うことになる。
ブレナン本人はツール出場を希望する一方で、チームの目標に最適なメンバー選考が必要だとも理解している。ブレナンは起伏のあるステージなどでヴィンゲゴーを助けて、戦術の選択肢が増えるようチームに貢献できるから連れて行って欲しいとの考えだ。
情報源記事によると、Team Visma | Lease a Bikeは12月17日のメディアデーで主力選手のレース計画とツールの暫定メンバーを公表する予定だ。
ブレナンが英国開幕の大舞台に立つか、その場合にツール暫定メンバーがどのようになるのか、その発表が注目される。