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今年の世界選手権は100回目という記念大会。しかもヨーロッパでも自転車人気が最熱の国ベルギーでの開催。
さらに11年ぶりに世界選手権の放送がJスポーツに戻ってきたといういろいろな意味で特別な大会となった。そんな世界選手権のまずは個人タイムトライアルの結果と感想を。
まず前半に出走したベルギーの若き侍、レムコ・エヴェネプール(Remco Evenepoel)。そのレムコが速い。
第一計測でトップ通過、そして第二計測でもトップ経過。しかし、快走するレムコを不運が襲う。
ん?ボトルはどこいった?1つ前の画像を見て欲しい。それも黄色の○で印をつけてあるが、明らかにボトルがなくなっている。水が飲めない状態だ。
このあとレムコはボトルがあると思いこんで腕をボトルに伸ばすが、もちろん空を切るのみ。そこに水はない。
いったいどこでボトルがなくなったのか?その瞬間をとらえた映像を見て欲しい。
レムコ・エヴェネプール🇧🇪にアクシデント発生
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】世界選手権9/19,26🌈 (@jspocycle) September 19, 2021
ボトルが落下…
🌈 UCI世界選手権 男子エリート 個人TT
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(ノ∀`)アチャー
残り20kmほどをボトルなしで走りきったレムコ・エヴェネプールだが、見事にゴールでも1位でフィニッシュ。このあとずっとレムコを上回る選手は現れず、ホットシートに座り続ける。
ツール・ド・フランス二連覇を達成したタデイ・ポガチャルも届かず。
勝負の行方は最後の2人に委ねられる。圧倒的優勝候補の2人だ。ワウト・ファン・アールトと現世界王者のフィリッポ・ガンナだ。
最終出走から2番目はファン・アールト、そして最後は現王者のフィリッポ・ガンナ。
ワウト・ファンアールト🇧🇪がスタート
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ベルギーの期待のを一身に背負うスーパースター
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まずは聖地かつ開催地のベルギーの期待を背負うファン・アールトがスタート。
ディフェンディングチャンピオン
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フィリッポ・ガンナ🇮🇹がスタート
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そして王者の意地と強国イタリアの誇りを胸にてフィリッポ・ガンナがスタート。
まずファン・アールトが速すぎる。第一計測ではレムコのタイムを、ファン・アールトより前に出走したシュテファン・キュングが更新していたのだが、そのキュングのタイムすら17秒以上速く通過。
一方、フィリッポ・ガンナは同じ第一計測ではそんなファン・アールトより6秒以上遅い!
爆走するファン・アールトは第二計測でもトップタイム。それまでは第二計測最速はレムコ・エヴェネプールだったのだが、そんなレムコよりも31秒以上速い!
(‘A`)「こんなんファン・アールト優勝に決まったやん」
と思ったら、ガンナが完璧なペース配分を見せて、第二計測ではファン・アールトとの差を1秒以内に縮小させてきた。つまり、第一計測から第二計測までならガンナのほうが速い。
フィリッポ・ガンナ🇮🇹の第2計測
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中間確定2位⏱36:46.37 +0.84
ものすごい勢いで追い上げています🚴♂️💨
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(‘A`)「あれ?もしかしてガンナか??」
先にファン・アールトが圧倒的なタイムでゴールを切るが、ガンナの後半のペースの上げ方がファン・アールト以上ならば、ガンナが勝つ可能性が高い・・・そんな勝負の結果は次の動画でどうぞ。
フィリッポ・ガンナ🇮🇹がフィニッシュ
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2年連続優勝⏱47:47.83 -5.37
フィリッポブラボー👏👏👏
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やはりガンナのペース配分が完璧すぎた。最後に出走ということで、ファン・アールトという具体的なタイムの目標ができたのが大きかったと思われる。結局ゴール時にタイムを上回ればいいわけで、その最後の一瞬に全てを収束させていく作戦が功を奏したか。
ただ、じゃあ実際にそれを狙ってできるのかといえば、やはりタイムトライアルスペシャリストとしての十分な実力と経験と自信が必要なわけで、誰もができるわけではない。ターゲットのタイムに合わせれば逆に自分のペースが乱れる可能性もある。
1時間という走行時間の中で、自分の肉体と感覚に神経を研ぎ澄ませて限界まで肉体を追い込むも、頭は冷静にペースをコントロール。相手とタイム差やコースの情報なども考えながら、精緻なロジックを組み立てていく。
フィリッポ・ガンナは、そんな情熱と冷静の間を支配する王なのだろう。