レビュー


Rapha










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レムコ・エヴェネプールはイネオス・グレナディアーズとの契約の直前だった。なぜイネオスではなくレッドブルを選んだのか?
今年、スーダル・クイックステップのエースだったレムコ・エヴェネプールはずっと噂されてきたレッドブル・ボーラ・ハンスグローエへの移籍を決め、大きな話題となった。
そんな彼にはレッドブル以外にも移籍先として噂されていたチームがあった。それがイネオス・グレナディアーズだ。
もちろん最終的にはレッドブルとなったわけだが、レムコはそんなイネオスとの交渉について「もう少しで契約完了という段階にあった」と明らかにした。
情報源:Evenepoel says transfer to Ineos “close to done” but team stalled amid internal changes
今回のレムコの発言からすればレムコとしては最初はイネオスを選ぶつもりだったということだ。
それではなぜレムコはイネオスを蹴ったのか?あるいはなぜイネオスはレムコを逃してしたまったのか?
その理由はイネオスがチーム内部の改革を進めることを優先したからだとレムコは語る。
このブログでも何度も書いてきたようにイネオスは近年選手層の若返りとともに、指導者や上層部の人事改革をも行ってきた。
スポンサーであるイネオス社もこれまで以上の投資はしないという方針を明確にしており、今年の途中からトタルエナジーズ社もスポンサーに加わり、来年度からそのトタルエナジーズ社の存在感も大きくなっていくと言われている。
これらの点については以下の過去記事を見て欲しい。
レムコはこうしたイネオスのチーム内部の事情が契約交渉に及ぼした影響について次のように述べる。
“With all the changes going on in that team there were some delays and I couldn’t really wait any more.”
訳「イネオス内部の変化のせいで、交渉に遅れが生じ、自分としてはもう待っていられないという状況になっていた」
レムコがそれほど契約締結を急いでいた理由は複数あるだろうが、おそらくその主要な理由はスーダル・クイックステップとの契約途中解除に必要な700万ユーロ(本日の為替で約13億円)と言われる巨額の資金の確保だっただろう。
一方でレッドブル側はそうしたチーム内部の複雑な事情が存在せず、すぐにレムコとの契約が可能だったということだろう。
果たしてイネオスの判断は正しかったのか、その是非は来年からの数年で明らかとなるだろう。