【モーター疑惑バトル】7/1にカンチェラーラがフィル・ゲイモンと対決へ。
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目次
ファビアン・カンチェラーラとフィル・ゲイモンの対決は次の(7/1)日曜日!
①これまで簡単な経緯
ロードレースのプロチームのガーミンなどに所属してた元プロ選手フィル・ゲイモンといえば、その著書においてカンチェラーラのモータードーピング疑惑をいまさら掘り起こして一躍有名人になったアメリカ人。
カンチェラーラのモータードーピング問題が再燃。キャノンデールの元プロ選手が自著において、カンチェラーラの疑惑を肯定し炎上中。
カンチェラーラの疑惑について書いた元プロのフィル・ゲイモンがコメントを発表。「有名な噂をそのまま書いただけだからセーフ」
これにカンチェラーラが激おこして、すわ法廷バトルか!と世界をにぎわせたけど、なぜかカンチェラーラ側は裁判沙汰にすることもなかった。そして、カンチェラーラが自身が主催するライドイベントにフィル・ゲイモンをご招待。「ほんなら、脚でシロクロつけよか」と。その時点ではフィルはその誘いに乗るかどうか態度を保留してた。
しかし、その後、フィルがカンチェラーラの誘いを受諾。バトル契約成立。
で、それ以降の展開はワシのこのブログでも紹介せーへんかったし、ワシもぶっちゃけ別にどうでもよくなってたからネタを追うこともしてへんかった。でも、今朝こんな記事を見つけた。
情報源:Spartacus vs Phil the Thrill: The looming Cancellara-Gaimon fondo showdown
さて、まずはすっかりYoutuberとなったフィルによるバトル参戦への決意表明(?)動画をどぞ。
②レースのコース
二人の対決は、カンチェラーラの地元スイスのCol du Pillonという登りで行われる。平均勾配が5.2%で距離が6.9㎞。まぁ数字上はフツーというか、プロにとっては別になんてことのない登り。しかも1本登るだけやし。現在のプロ選手たちなら14分ぐらいで登るみたいやね。
③引退後の二人の自転車トレーニングと肉体レベル
で、二人の肉体レベルやけど、カンチェラーラは引退後は自身が主催するトライアスロン大会に参加したり、「Chasing Cancellara」というライドイベントで走ったりしてる。でもそれは競技とかトレーニングとしてではなく、あくまでビジネスマンとしての意味が大きい。
一方でフィル・ゲイモンは引退後も峠ハンター(StravaとかでのKOMを狙う)として、わりとガチで乗り続けてる。さすがに現役時代と全く同じレベルのトレーニングではないやろうけど、それでもかなりのトレーニングと走行距離を維持してる。それはStrava上のデータでよくわかる。
実際、情報源記事では二人のStravaのデータを比較しとるけど、単純に走行距離だけではいえば比べ物にならへん。フィルのほうが実際「ケタ違い」で走行距離が多い。つまり、Strava上の走行距離だけ見れば、自転車でのトレーニングを継続してるのは圧倒的にフィル・ゲイモンということになる。
ただこれはあくまでStrava上のデータやから、ジムでのトレーニングや、Stravaで計測してないデータ、非公開のデータもあるかもしれへん。
④フィル・ゲイモンの作戦は?
フィル・ゲイモンはクライマータイプ。だからこその登り勝利なわけやけど。そんなフィル・ゲイモンがカンチェラーラに勝つ方法は?
“I think a 5% climb is entirely draftable, so it’s not going to be easy to drop Cancellara,”
訳「5%の斜度ではドラフティン効果はめっちゃあるやろね(後ろついたほうが得)、せやから、後ろにカンチェラーラがついたら振り切るのは難しい」
“The only way I’ve ever won a race is riding a hard tempo and then doing hard accelerations. I’ll go recon the course a couple days before, so I can see where it kicks up where, that kind of thing. I’m only going to have 10 or 15 minutes to soften him up and drop him.”
訳「レースでワシが勝てた経験上唯一の方法は、ガンガン高強度で登っていくことや。近いうちにコースの下見に行く予定なんやけど、どこでアクセルを踏むか検討するわ。そういう攻撃ポイントが見つかるやろ。バトルの時間は10分から15分程度しかないしな、その間にカンチェラーラを弱らせて蹴落とさなアカン」
で、「もしその攻撃にも関わらずカンチェラーラがついてきたら?」という質問に対してては、
“That would be bad,”
訳「ヤバい状況になるやろね」
と笑いながら返答。HAHAHA!
⑤両者はこのバトルについてどう考えているのか
で、一番重要なのがこれ。二人がこのバトルをどう考えているのか。
フィル・ゲイモンは、「サーカスショーみたいなもんよ」と言う。一方カンチェラーラは「過去にとらわれたバトルではなく、未来を作るためのイベントや」と考える。
つまり、言葉のうわっつらだけ見れば、二人ともモータードープどうこうよりも、エンターテイメントまたは今後の良好な関係を築くためのビジネスといった感じかね。もちろん隠された本音は知らんけどね。
さて、どうなるかね。どうでもええといえばどうでもええけど。
世界で炎上した話題のフィル・ゲイモンの著書はこれね→Draft Animals: Living the Pro Cycling Dream (Once in a While)
(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)