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なぜプロチームのBMCやCannondaleはスポンサーを獲得できたのか?

ツール・ド・フランス

情報源:Tour is stronger than ever despite rocky 2018 edition

 

ロードレース業界のあるあるといえば、スポンサー離脱によるチーム存続の危機&新スポンサー探し。

 

去年はCannondaleが、今年はBMC(来年からCCC Team)とQuick-Step Cyclingが、チーム存続の危機に陥った。万年金欠のQuick-Step Cyclingも無事にスポンサーが見つかった

 




 

Cannondale(現EF)については、世界中でいろいろ騒動になった。過去記事でもいくつもネタを書いた。

 

たとえば、これら

【悲報】キャノンデール・ドラパックは今年限りで消滅?選手は全員フリーに。

キャノンデールを救えるか?公式にクラウドファンディングサイトが開設。ネットで幅広く資金調達へ。

前アメリカ国務長官・元大統領候補が、キャノンデール解散問題に緊急参戦!

【速報】キャノンデール・ドラパックが新スポンサー獲得し存続決定か?

 

そしてBMCについては、これらの記事。

(1)BMCのスポンサー問題:チーム首脳「光明はある」 (2)Dimention Dataの来年はBMCがスポンサーか。

アーベルマートが、BMCのスポンサー問題・チーム危機について発言。

BMCがチーム存続へ!アーベルマートもすでに契約延長ずみ!

 

スポンサー探しには苦労したと思うけど、結局はスポンサーが見つかった。特にCannondaleは教育関係のEF社という予想外のジャンルのスポンサーがついたわけで、しかも長期の大規模スポンサー契約ということもちょっと驚きやった。

 

じゃ、これらのチームはなんでスポンサー見つけることができたのか?その理由は、世界最大のレース、ツール・ド・フランスや。

 




 

 

毎年拡大するツールの熱狂とスポンサー探しとの関係。なぜツールは特別な存在なのか?

 

①ロードレースのグローバル展開とツールの特別さ

 

 

UCIはロードレースのグローバル化を推進中。だからこそ中東でも南米でもアジアでもロードレースが増えてきてる。

 

そしてUCIと大変仲がよろしくない(と言われてる)ツールの主催者ASOも、ロードレースの拡大に取り組んでいる。というか、自分が主催するレースを増やしてUCIとの権力闘争をしてるようにも見える。主催という意味だけでなくASOが関与するレースは、

 

  • パリ~ニース
  • クリテリウム・デュ・ドーフィネ
  • ブエルタ・エスパーニャ
  • ツアー・ダウン・アンダー
  • ツアー・オブ・カリフォルニア
  • ツアー・オブ・ヨークシャー
  • ツアー・オブ・ジャーマニー
  • ツアー・オブ・オマーン

 

など。

 



 

最近だとやっぱり、ツアー・オブ・ジャーマニー(ドイツ一周)に関与することで、ヨーロッパで最大の市場となるドイツを攻略しようという戦略が明確にわかる。ドイツ人選手も近年活躍してるからね。かつてはロードレースが人気だったけど、ドーピング問題を受けてドイツのロードレース界は死んだわけやけど、それを復活させようという魂胆。

 

 

なんでASOがこんな風に拡大戦略を取れるのかといえば、そらもうツール・ド・フランスの成功があるからやね。豊富な資金と経験、メディアとの太いパイプ、財界や政界との濃密なコネクションなどなど、長年のツールの成功がもたらす恩恵は想像を超えるもののはず。

 

特に各種メディアが発達し、高度な情報戦(プークスクス)が繰り広げらている現代では、メディア戦略が非常に重要。

 

 

30年間近くロードレースのジャーナリストをしているFrancois Thomazeauおじさんも、情報源記事で、

 

「30年前はフランス国内だけのビッグイベントやったけど、現代では世界規模のビッグイベントになってもうた」

 

と言う。フランスという一国のイベントじゃなくて、グローバルイベントになったというわけやね。

 

 

今年のツールも石畳がありーの、F1スタイルのスタートがありーの、結局チームSkyが勝ったやんけという結末ありーの、まぁいろいろあったわけ。批判も議論もぎょうさんあったわけ。

 

せやけどそんなこととはおかまいなしに、ツールは成長し続けるし、視聴率でも視聴者数でもありとあらゆる分野の数字でツールは他レースを圧倒する。

 

 

この点について、プロチームEF Education First – Drapac p/b Cannondaleのマネージャー、Jonathan Vaughtersはこう述べる。

 

“From a media impressions standpoint, the Tour dwarfs everything by a huge order of magnitude,”

 

訳「メディアにおける影響力という観点からすると、ツールは全ての点で桁違いの存在なんよ」

 

“[Other races] are not even close. The Giro is only 10 to 20 percent bigger from a media impression standpoint than we get with Paris-Nice or the Dauphiné.”

 

訳「ツールに比較的近い規模のレースなんてのもあらへん。メディアでの影響力という観点からすれば、ジロですら、しょせんはパリ~ニースやドーフィネと比べて1割か2割でかいという程度や」

 

大規模……圧倒的大規模っ……!

 




 

 

②なぜスポンサーが見つかるのか?

 

 

結局、なぜ旧BMCや旧Cannondaleがスポンサーを見つけることができたのか?その答えはもう上①でながながと書いた。

 

つまり、ツール・ド・フランスというお化けイベントが存在してるからや。

 

旧BMCのマネージャーJim Ochowiczはこう述べる。

 

“Sponsors want to be in the Tour de France,”

 

訳「スポンサーというのはみんな、ツール・ド・フランスで自社アピールしたいんよ」

 

“They wanted to go with a WorldTour team. There are only 18 of them. [The license] helped close the deal.”

 

訳「うちのスポンサーたちはワールドツアーチームと契約したがってたけど、今んとこそれは18チームしかないからね。旧BMCがワールドツアーチームライセンス持ってたことが新スポンサー獲得に役立ったわ」

 

 

ワールドツアーチームならば自動的にツールに出場できるからね。ま、そのぶんスポンサー料が騰がるけど、ツールという地球規模のビッグイベントでのアピール効果を考えると、やはりスポンサーになりたい企業は多いんやね。

 

でも、別の声では「ロードレースのチームのスポンサーなんて、ただの酔狂よ酔狂。儲からへんで」という声もあるのも事実。儲からなくても、知名度の向上は狙いたいというのも企業側の本音なのかもブヒね。

 

ま、このへんは同じ会社内でも営業部、広報部、企画部とか経営陣とか部署によって、立場によって考え方が違うってのもあるやろね。

 

 

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(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)

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4 comments
  1. marco

    新ブログ1周年おめでとう!
    毎日、楽しみに読んで勉強させてもらっています。

    そろそろ、「Team ブタ様」もUCIプロチーム化に向けて、
    スポンサー探しますか?

    marcoは無給で良いので、補給食(渡す)係で雇って下さい(笑)

    1. piginwired
      piginwired

      お言葉あざっす!

      スポンサーはね、んー、AppleとかGoogleとかAmazonとかジョンソン&ジョンソンとかJPモルガンとかがいいブヒね。

      なおチームの補給食は、うまい棒のメンタイ味とサラミ味とタコ焼き味!ドリンクは、プレミアムモルツ!

  2. yoshimotoya120

    祝お引越し1周年! 最近ブログランキングでもトップや上位にきてますね!Y(^ ^)

    ところで世界最大の自転車イベントのツールですが、予算もさることながら経費も相当にかかってるんだろうなぁと中継見るたびに思ってます。
    あれだけの距離の道路を閉鎖して、バリケード立てて、立哨もたくさん配置して…を3週間毎日繰り返すんですから、いったいいくらかかってるのか。
    また、運営のめんどくささも数百倍でしょうから(比較元不明^ ^;)、なのでそういった主催のノウハウの有り無しがASOの寡占化に繋がってるんでしょうね。

    加えてスタジアムスポーツと違って入場料収入がないし、グッズ売上収入もサッカーなどのメジャーにははるかに及ばないでしょうから、収入少なく経費が嵩む、というパターンでしょう。

    ASOは自分とこの利益をしっかり確保するのは当然ですから、賞金など選手やチームへの分配が少なくなるのは、もう構造的欠陥としか言いようがない。過酷さと収入が見合わないスポーツですよねぇ。

    先日の報道で、サッカーのネイマールが移籍金を少なく申告したと詐欺の疑いがかけられてますが、そのちょろまかした額がなんと40億ですよ!あっさりSky丸ごと運営できる。

    前々から声が上がってるように、抜本的な改革をしなければロードレースの未来は危ういんじゃないかという気がしてます。

    1. piginwired
      piginwired

      毎度のご贔屓&祝辞に感謝!

      ツールを支える裏方の様子を描いた映画かドキュメンタリーがたしかAmazon Primeにあって、「ツール・ド・フランス2015 オフィシャル・ドキュメンタリー 23日間の舞台裏」、これブヒね。

      どうすればツール主催者だけでなく、スポンサーやチームも儲かるようになるのかはなかなかブタたち一般人には思い浮かばないブヒね。運営側に回らないと根本原因が見えてこないのもあるし。

      パっと思いつくのは、サッカーのようなギャンブル化。世界を股にかけた規模でトトカルチョを仕掛けるか。でもそれやるとイタリアサッカーと同じ運命、八百長とドーピングだらけになる諸刃の剣。

      ただ、サッカーが人気でた理由がアメリカ企業による莫大な資本投入と広告戦略なので、アメリカとチャイナのマネーがロードレースに大規模投入されれば・・・・・結局アメリカ様の動向次第ブヒねぇ。
      アメリカで人気でれば、UCIという権力もアメリカが握れば、ビジネス構造が一気に変わる可能性が高いブヒが、アメリカはアメフトとNBAという最強の人気と最強のスポーツビジネスを誇るスポーツがある以上はなかなかロードレースがそこに食い込めるかというと……無理ブヒね(諦め

      あとやっぱりスポーツとして始めようとすれば、金も場所も必要という点でサッカーのようにはいかないのも大きいブヒね。子供が一人練習するのは危ないし。

      ただ1つ期待したいのは、ヨーロッパの経済大国ドイツでの人気が出ればという点ブヒね。

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