Bahrain Meridaのスポンサーや指揮官の変更とチームの未来。
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情報源:Teuns optimistic about management changes at Bahrain-Merida
チームの在り方の変化
① チームの今年の3大ニュース
新城幸也が所属するワールドツアーチームのBahrain Merida。今年は、同チームの来年以降の「組織の在り方」に関する大きなニュースが3つあった。
まず1つ目はMcLarenがメインスポンサーへと登場すること。そして2つ目は指揮官が変わること。これまで英国代表チームやチームSkyでコーチをしていた人物が、チームのマネージメントを担当する指揮官となる。
これらは↓の記事で書いた。
そして3つ目は絶対的エースであるVincenzo NibaliのTrekへの移籍。これにより、チームは若返りを図り、チームの未来のエースを重視する方針へ。
② Dylan Teunsが語るチームの変化
これら3つの事情により、組織としての在り方がガラっと一変することになると思われる。そんな来年以降のチームの方針について、その選手Dylan Teunsは次のように情報源で語る。
“It’s not really for this season; it’s more about what’s going on next season. It can be a good change. We’re already in good development year. We had Vincenzo on the podium at the Giro and I’m performing well here. We’re working well and in the future it can only go better.”
訳「まだ今年のシーズン中にどうこうなるという話ちゃうからね、来年からの話やし、はっきりしたことはわからんけど、ええ変化が起こると思うよ。すでに今年はいい方向に変わりつつあるし。ジロではVincenzo Nibaliが2位、ワシも今Critérium du Dauphinéでええ感じよ。チームとして上手いこといってるし、来年以降も進化していくのみよ」
次にTeunsは、McLarenの主要スポンサーへの就任はどんな影響がある?と聞かれて、こう答える。
“That’s more of a question for Rohan,”
訳「それはワシよりは、むしろRohan Dennisに関係が深い話題やね」
“He’s more of a time trial specialist and he’s a lot of advantage in testing in the wind tunnel with McLaren. I’ve not been there yet but maybe it will happen in the winter but in these terms they’re working really hard on the future.”
訳「DennisはTTスペシャリストやから、McLaren社の風洞実験施設での実験はかなりのメリットがある。ワシはまだそこ行ったことないんやけど、でもたぶん冬にはそこに入ると思う。まぁとにかく、エアロ効果の追求という点では今後に向けて、かなり真剣に取り組んでるんよ」
さすがF1のMcLaren社やね。風洞実験設備もさぞや超一級品のはず。
風洞実験設備ってかなり高価らしいから、プロチーム自体が、あるいはバイクメーカー自体がそれ独自の設備を持つってのはかなり難しい。だいたいどっかのやつを一時的にレンタルするだけってのが多い。あるいはテストを委託するとか。バイクメーカーで実際に持ってるのは、Specializedなど超大手だけか?
でも、Bahrain MeridaはスポンサーがMcLarenやから、ある程度お金を気にせず自由に使える。McLaren社も協力は惜しまないはず。そこが強みというわけやね。そしてそれは個人TTはもちろん、その延長上としてのチームTTにも好影響をもたらすやろうし、もちろん、Meridaのバイクフレームの開発にもフィードバックされるはず。
また英国代表の自転車チームやチームSkyを指導してきたコーチEllingworthが、指揮官として着任するわけで、トレーニング理論、チーム戦略、育成方針など、「人的」要素のクオリティ向上にも期待できる。
いわば、機材という点でも選手の個人的な能力向上という両面での進化が期待できるというわけやね。Dylan Teunsもそんな風にチームの変化を楽観視してる。