Taylor Phinneyが引退。最後のレースはジャパンカップ。
Share your love
EF Education First Pro Cyclingのスター選手にして、ロードバイク界のファッションリーダーでもあったTaylor Phinneyが現役を引退する。その最後のレースはジャパンカップとなる。29歳という現代では若すぎる年齢での引退となる。
チーム公式Twitterを。
From the Olympics to the Tour to Roubaix, there’s no one who’s done it quite like Taylor Phinney. The 29-year-old will race his last professional race race in Japan this weekend. Thank you for the memories, Taylor. And good luck in the next chapter. https://t.co/twfFNrLzUl
— EF Education First Pro Cycling (@EFprocycling) October 16, 2019
Phinneyは次のように語る。
“This decision has been something that I’ve been back and forth struggling with for a long time, and by a long time I mean a couple of years, and ultimately, I feel like my body sort of made this choice for me,”
訳「引退の決定は長い間どうしようかと悩みもがき続けてきたものなんよ。まぁいうてもここ2~3年の話なんやけどね。でも最終的に今となっては、引退という選択は、自分の肉体が求めてたものだったかもという感じがするね」
“I’ve now been injured longer than I’ve not been injured as a professional athlete.”
訳「プロになってからは怪我してなかった時間より、怪我してた時間のほうが長かったからね」
ようするにもう肉体を労わってあげる時間が来たということやね。将来を嘱望されていた若きアメリカ人の天才児も、怪我に悩まされて歳をとった。
ワシとしてはパリ~ルーベの表彰台に上がるPhinneyが見たかったけどしゃーないな。
“Talent is nothing without work ethic, and work ethic comes from genuine passion for what you’re doing,”
訳「才能なんてしっかりとした職業倫理がなければなんの意味もない。そして職業倫理は、やっていることへの純粋な情熱から生まれるんや」
“And if you are constantly forcing your work ethic because your passion is elsewhere, then potential and talent mean nothing. And if there’s anything that I can take away from the sport of cycling it’s that, you can be as talented as you want, but if you don’t wake up every morning and you don’t want that thing, it doesn’t matter.”
訳「いつも職業倫理を守ろうとしていても、情熱が他の分野にあるならば、結局は潜在能力も才能も無意味や。それがロードレースというスポーツからワシが学んだことの全てや。たとえ才能があっても毎朝早起きできないとか、そういうことをしようと思わないならば、才能なんて何の意味もない」
才能の活かすには、情熱が大事で、その情熱こそが日々の厳しいトレーニングへの動機を生み出すわけやね。毎日の生活をプロとしてしっかりと生きる、それこそが才能を開花させる方法やと言うてる。情熱なき才能は無意味。
今年は、Raphaとの絡みで米国のグラベルレースやMTBレースにも参加してたけど、そういった行動も引退を決めてのことやったんかもね。
さて、今年は衝撃的なMarcel Kittelの引退に続き、有名選手らの引退が多いような気がする。きちんと統計を取ればそんなことないんやろうけど、そういう感じがある。
でも、20歳ぐらいの若い天才たちがどんどん出てきてるから、新陳代謝が業界でしっかり機能しているという点では、ロードレース業界に未来がちゃんとあるとも言える。
【引退関連記事】
・マーク・レンショー引退
・Ten Dam、Simon Spilak、Lars Baksなどが引退へ
・マルセル・キッテルが完全引退を発表。引退の理由とは?
・デュムラン(小)引退