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カンパニョーロのパワーメーター関連特許。ひずみゲージと温度センサーが精度を上げる?

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ロードバイクの3大コンポメーカーの一角をなす伝統のカンパニョーロ(Campagnolo)。以下カンパ。しかし、最近は存在感が薄い。価格は強いけど。技術力ではShimano、そして技術のトレンドリーダーとなったSRAMと比べると、個性が弱い。デザイン性や美しさはさすがではあるけれども。

そんなカンパが、パワーメーターの測定精度を向上させるような特許を申請していることが判明した。ポイントは2点、ひずみゲージと温度センサー。

申請特許1(PDF直リン):BICYCLE COMPONENT PROVIDED WITH A TEMPERATURE-COMPENSATED STRESS/STRAIN SENSOR

申請特許2(PDF直リン):クランクアーム関連

カンパニョーロの温度センサーとひずみゲージの特許
カンパニョーロの温度センサーとひずみゲージの特許

工学の専門家でもない文系人間のワシには全くわからん図面や解説やけど、工学系の人ならよくわかるんとちゃうかな。

カンパニョーロの温度センサーとひずみゲージの特許
カンパニョーロの温度センサーとひずみゲージの特許



ひずみゲージは、物体の「ひずみ」を測定するもの。物体(たとえばクランクとかペダルとか)はなんでも外部から力を受けると、変形する。硬い物体なら見た目は変形してないように見えるけど、ごくごく小さなミクロの世界的に考えると変形してる。そのため、「ゆがみ」が生じるわけ。そして、「ひずみ」とは、もともとの物体が力を受けてどれだけ「ゆがんだ」かを数字で表したもの。

カンパニョーロの温度センサーとひずみゲージの特許
カンパニョーロの温度センサーとひずみゲージの特許



たとえば、もともと1㎝の物体があったとしよう。それが1.1㎝になったら、ゆがんだ量は0.1㎝。そこで、「0.1÷1」という計算をして、「0.1」という数値が求まる。これが「ひずみ」の値となる。こういう「ひずみ」を測定するための機器がひずみゲージ。どうやって測定するかというと、物体にひずみが生じると電気抵抗の値が変化するので、その電気的な情報の変化を感知して計測する仕組み。大雑把に説明するとこうなる。

また温度が物体に及ぼす影響はみんなも知っての通り。氷は温度あがれば溶ける。なお水は異常液体と呼ばれる特殊な液体である。アニメ「ゆゆ式」で学んだ。ゆゆ式は神。

そこでパワーメーターのデータの精度をあげるには、物体にかかる力と温度についても正確に測定することが必要となる。それらの影響も受けているからね。今回のカンパの特許はそういったデータをも測定し、パワーメーターの計測制度を向上させようとするもの。まぁこれらの機器、またはそれを利用したパワーメーターが販売されるかどうかは不明やけど、特許としては申請されているということ。



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piginwired
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2 Comments

  1. パワーセンサーをアームに内蔵する”カーボンクランク”の精度を出せる構造と製造法と検出法。って感じですかね。FIG.2のカバーみたいなのがなんなのかと思ったらプリプレグで、クランク本体に見えるのは融解性の型でした。FIG.6の256(U字に曲げた角形のUDカーボン)がキモみたいです。
    この構造でカンパからもパワメ付きクランク出るんでしょうか。でも、お高いんでしょう?

    • ブタも最初はそのカバーが一体なんなのかさっぱりわからず、「???」となってたブヒ。プリプレグだったのブヒね。なるほどー。

      カンパとパワーメーターというとStagesと仲が良さそうブヒが、カンパ独自のパワーメーター付きクランクということの伏線というのも十分あり得ると思うブヒ。そしてその場合、価格がベラボーに高くなるのは確実ブヒね(呆れ

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