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昨日ストラーデ・ビアンケの中止が決まった。レースが中止になっても、話のネタには困らない。もちろん新コロナ関連のニュースのせいで。
そしてストラーデ・ビアンケ以前にはUAEツアーがコロナ感染のせいで、最後の2つのステージを残してキャンセルになった。そして、選手やスタッフらは全員ホテルに缶詰め。一切の外出はもちろん、ホテル内での移動すら自由にできないようになっている。
そんなUAE現地では、コロナに感染したわけではないのにチームGroupama-FDJの選手が病院から追い出され、宿泊先ホテルへ戻ることも許されず、その時着ていた服だけで帰国させられる受難を負う事態が発生していた。一体どういうことか?
情報源:Hospitalised Groupama-FDJ rider denied re-entry to UAE Tour hotel so flies home without belongings
今回の悲劇の主人公はGroupama-FDJの選手ブルーノ・アーミライ(Bruno Armirail)である。
彼は、UAEツアー中にちょっとした風邪っぽい症状が出ていた。あくまで「ちょっと風邪っぽい」というだけであって、世間やロードレース界が普通の状態ならば何も気にしないレベルであり、選手自身も無視してレースを続けるようなレベルのものだった。
しかし、周囲はそれを看過しなかった。彼は新コロナウイルス感染の疑いをかけられ病院へ搬送。そしてチーム関係者曰く、そこで彼は何度も何度も何度も何度も同じ検査を受けさせられた。ブルーノ曰く「ワシここで何しとるんや・・・(困惑」とうんざりするほど検査は繰り返させられた。
ところが何度やっても結果は陰性。無罪である。そしてあるタイミングでなんの説明をなく、彼は突然病院から放り出されたとのこと。もう用済み、という扱いである。ひどい。
さらなる不幸は続く。うんざりするような幾度の検査を受けたものの、やはり検査結果が陰性と出ればホっとするもの。そんな安堵もあったであろうブルーノは、チームが滞在するUAEのホテルで戻った。しかし、今度はなんとホテル側がブルーノの入館を拒絶。ブルーノ「ちょ、待てや」である。ひどい。結果は陰性なのに。
レースのために持ってきた荷物やバッグすら取りに戻ることは許されなかった彼は、仕方なく着の身着のまま空港へ。病院に行ってのでおそらく身分証であるパスポートとクレジットカードなどは持っていたのだろうか。
そのへんの詳細は不明やけど、飛行機で無事にフランスへ帰国。今はPauにある自宅で待機中。えらい災難やったね。なお、チームメイトたちは今でもまだUAEのホテルで缶詰中である。
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