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UCIによって再設定されたワールドツアーや世界選手権の日程が発表された。世界選手権については9/20~9/27。男子エリートロードレースはその最終日となる。そして9/20はツール・ド・フランスの最終日と同じ日でもある。(過去記事:改訂版ワールドツアー新日程がリークか。モニュメントとグランツールが衝突。)
今年の世界選手権はスイスのAigle-Martignyで開催されるが、その開催の可否については結局はスイス政府が決定することであり、まだ不透明。これについては先日「世界選手権も中止の可能性が依然として存在」で紹介した。(過去記事:「世界選手権も中止の可能性が依然として存在)
そんな中、スイスでの開催が不可能になった場合の選択肢の1つとして、11月に中東で開くことも考えているとのことらしい。
情報源:World Championships may move to Middle East as November date change is considered
実際にそうなるかどうかは6月末までに発表される予定らしい。
仮に11月中東という案になった場合、世界選ロードのコースが大きく変わることになる。もともとはスイスということもあり、アルプスの山間部のアップダウンが連続する起伏のある変化に富んだコースだった。
しかし、中東となればそういったダイナミックなコースを設定することは難しい。おそらく砂漠の中の平坦メインのコースとなることが予想される。2016年のドーハで開かれた世界選手権と同じようなコースになるのではないか?そのとき優勝したのは・・・そう、ピーター・サガンである。
一方、本来の開催地であるスイスのAigle-Martignyからすれば大きな痛手である。これまでに誘致に費やした費用、そして誘致に成功した後のPR・広報のコストなど、多額の費用がかかっているはず。
そして一説によると、世界選は開催地域に約12億円(900万ポンド)もの経済効果をもたらしてくれるらしい。もし開催不可となればそれを逃すことになる。
開催へのコストと開催後の経済的利益、こういった2重の意味でスイスのAigle-Martignyにとっては不幸な結果となろう。
欧米では段階的に厳格な外出制限が解除されつつあるといっても、再びの感染増大がそれによって引き起こされれば元の木阿弥となり、再度の制限の厳格化も考えられる。世界選だけでなくツールなどもまだまだその開催の可否は予断を許さない状況である。