ツールの未舗装区間は無意味。Deceuninck-QuickStepのボス、パトリック・ルフェーブルの主張
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近年はグランツールにも石畳区間や未舗装区間(グラベル区間)が登場することが普通になってきている。しかし、Deceuninck-QuickStepのボス、パトリック・ルフェーブルはどうもツール・ド・フランスでのグラベル区間は気に入らないもよう。
情報源:Patrick Levefere says he doesn’t understand cycling’s ‘fascination’ with gravel sectors
近年のグランツールとグラベルでの伝説:2018ジロ・デ・イタリア第19ステージ
近年で一番みんなの記憶に鮮明に残っているグラベル区間といえば、おそらく2018年ジロ・デ・イタリア第19ステージ。クリス・フルームが伝説に残る80㎞にも及ぶ独走勝利を挙げた日である。(過去記事:2018ジロ第19ステージ感想:伝説が生まれた日と孤独。)
そのステージでは、チームSkyが登りのグラベル区間で超高速トレインを形成し、集団先頭で他チームを完全破壊。まるで玉砕覚悟のような速度で、Skyのアシストを一人ずつ使い捨てていく作戦を実行した。1人、また1人とSkyのアシストが力尽き遅れていく。そして最後に残り80㎞以上を残してフルームを発射。そして、80㎞の独走勝利である。
パトリック・ルフェーブル「ツール・ド・フランスのグラベルは無意味」
Deceuninck-QuickStepのボスのルフェーブルじいさん(Patrick Lefevere)は、ベルギー紙Het Nieuwsbladで、
「ツール・ド・フランス主催者ASOがなんでグラベルにこだわるん?理解できひんわ」
「グラベル区間の登場で妄想は捗るやろうけど、個人的はバカげてるわ」
などと述べてツールにグラベルとかいらんやろと不満を表す。
去年のツール・ド・フランスでも、第6ステージでグラベル区間が登場。しかもそれは最大勾配24%の超激坂が入っている凶悪な未舗装区間だった。優勝したのはディラン・トゥーンス。なおその日にトレック・セガフレードが誇るスーパークライマー、ジュリオ・チッコーネがマイヨジョーヌを獲得している。
しかし、だからといって特にステージ優勝争いや総合争いに対して、「そのグラベル区間が何か大きな価値をもっていたのか?」という点では、グラベルだからといって何があったわけでもなく、淡々とレースは終わった。トラブルがなければまぁそれでええんやけど。
グラベルだからといって何があったわけでもなく、普通の舗装路と同じ展開、同じような争いしか生まれないのなら、グラベルなんていらんやろ。このように、ルフェーブルじいさんは言いたいわけである。
上述の2018ジロでのフルーム独走劇を生んだチームSkyの作戦もグラベル区間だから成功したのかと問われれば、うーん・・・?みたいな感じでもある。
というわけで、ルフェーブルじいさんとしてはグラベル区間は無用なトラブルと手間を生むだけで、レースのおもしろさとは関係ないのだから不要という考えなわけやね。
一方、今年のツール・ド・フランスではグラベル区間は公式には登場しないようだが、Deceuninck-QuickStepのボブ・ユンゲルス(Bob Jungels)が2ン連続で登場するCol de Madeleineを試走したときに、発表されていないグラベル区間を発見したとかなんとか。
今年はそのユンゲルス発見のグラベルが登場しなくても、来年以降に登場するかもしれない。
ブタ様のおっしゃる通り、
2018ジロでのフルーム独走劇を生んだチームSkyの作戦は、グラベル区間だから成功した訳ではなく
他のチームが対応できなかった(力不足)と思う。
Marcoの個人的な意見だけど、ルフェーブルじいさんの「グラベル区間は無用なトラブルと手間を
生む」というのも理解できるし、選手の危険回避も考えるのがASOではないのか?
Marcoは、「汚れないのがロードバイク」だと思うから、ツールには石畳も未舗装路も不要!(喝)
アツイ喝!いただきましたブヒ!