デュムランの来年

昨年はジロでの負傷から移籍までいろいろ難しい時間を過ごし、今年から新天地Jumbo-Vismaでの復活が期待されたトム・デュムラン(Tom Dumoulin)だが、周囲からの期待にとは到底答えられないような結果で今シーズンを終えた。

そんなデュムランが今年の振り返りと、来年のツール・ド・フランスに語る。

情報源: Tom Dumoulin over bewogen sportjaar 2020: ‘Ik ging van de totale leegte naar de totale chaos’

2020年について:2年連続の挫折、若手の台頭・・・

まずデュムランは今年を振り返り、「不満しかないシーズンだった」と言う。2019年の挫折に続く2年連続の失望のシーズンとなってしまったと嘆く。精神的には強さを保てたようだが、肉体的には予想していたレベルには戻れないままのシーズンだったと振り返る。

トップレベルのアスリートの世界では完全なコンディションまでの最後の1%をどう埋めるかが成功への決定的な要因となるが、その1%をどう埋めるかは、残りの90%を埋めるよりも難しいと言う。ただ、若い世代の急激な台頭が目立つロードレース界だが、それでもその最後の1%さえ埋めることができれば、30歳の自分でも勝てるとの確信があるもよう。

来年について:ツールと五輪の共通点とは?

来年の目標については、やはりツール・ド・フランスと東京五輪となるもよう。

今年のツールでは、プリモシュ・ログリッチ(Primož Roglič)といちおうダブルエースという扱いでスタートしていたので、来年のツールでも同じような体制で行く可能性がある。そして、来年のツールはここ数年のツールとは異なる様相となる

それは個人タイムトライアルの距離が長いことである。来年は第5ステージで27km、そして最終日前日の第20ステージでは31kmのタイムトライアルとなる。2度のタイムトライアルで合計58km。これはここ最近なかった長さだ。2018年と2019年はどちらもタイムトライアルは1度だけ、しかも30kmほどだった。そしてタデイ・ポガチャルが制した今年も1度だけであった。だが、来年は2度ある。つまり来年はタイムトライアルの重要性が高い

そこでそれに強いデュムランが有利と考えられる。本人もそう思っているのであろう。来年のツールは自分向きであると。

また東京五輪の個人タイムトライアルもデュムラン向きである。コースは富士スピードウェイとその周辺。22.1kmのコースを2周回する44.2kmである。特徴はアップとダウンしかないということ。獲得標高は846m。今年のツールの個人TTでもポガチャルには勝てなかったものの、ステージ2位のタイムを叩き出しているので、そのTT能力の高さはまだまだ健在である。特に登りTTに強いデュムランには有利である。

これらのように来年はデュムラン有利のTTで勝負できる大舞台がツールと五輪で2つ用意されている。華々しい復活には最高のチャンスである。据え膳喰わねばなんとやら?

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