米国でTrekに集団訴訟。WaveCel技術について
TrekのWaveCelは過大評価か?集団訴訟に発展。
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どうやら訴訟大国アメリカで、Trekのヘルメットを対象にした集団訴訟が提起されてもよう。
情報源:TREK HIT WITH LAWSUIT OVER WAVECEL HELMET SAFETY CLAIMS
今回問題になっているのは、Trekの最新のヘルメットに搭載されている新技術WaveCelである。
Trekによると落車時の脳震盪について、WaveCel搭載ヘルメットは既存の伝統的かつ標準的なヘルメットよりも最大で48倍の安全性を有するする。
原告が言うには、WaveCelの安全性はいわば誇大広告のようなものであり、消費者を誤解させるものであるとのこと。
具体的には原告は、
- そもそもその安全性のテストデートは潜在的に「利益相反」関係にある機関が行ったものであり、信頼性に疑問がある
- テストデータは実際に販売されている現実上の製品ではなく、まさに「テストのために用意された」ヘルメットについて行われた
と主張する。
TrekのWaveCell技術とその安全性については、これまでも「【WaveCel】MIPSがTrekの新ヘルメットの安全性に懐疑的。再現性なしと主張」などで紹介してきたが、実際にバージニア工科大学(Virginia Tech)が行った実験では、「WaveCellを搭載したヘルメットは、別に悪くはないけど、特別良くもない」という結果である。つまり「普通に使える、普通におすすめの、普通のヘルメット」というものである。普通である。
もちろんTrek社としてはこれらの主張を認めるわけにはいかない。全面的に争う予定である。法廷で同技術の確かさを証明していくと述べている。
さてさて、結果はどうなるか。