2021ツール・ド・フランス

ついに超級山岳で連続攻撃!2021ツール第17ステージの結果・感想

今日はタデイ・ポガチャルが最も警戒していた第17ステージ。果たしてポガチャルを脅かす者や、総合順位の大変動はあったのか?

Jumbo-Vismaからまた一人リタイア・・・

Jumbo-Vismaのクライマーのステファン・クライスヴァイクがこのチームツイッターの通りリタイアとなった。原因はこの前の休息日中に体調不良となったため。クライスヴァイクは今後ブエルタ・エスパーニャに照準をあわせるようだ。

これでJumbo-Vismaはたった4人になった。一方でポガチャルのチームUAEは8人全員がまだ健在である。そういう点でもUAEは強い。明日の第18ステージは難易度MAXの★5の山岳ステージ。超級山岳が2つ登場する。はたしてヴィンゲゴーは3人のアシストだけで、万全のチームに守られるポガチャル相手にどんな作戦で臨むのか?

マーク・カヴェンディッシュ vs マイケル・マシューズ

少し前の記事「」でも書いたが、ポイント賞争いが僅差の闘いになっている。バイクエクスチェンジのマイケル・マシューズがこれまで中間スプリントを確実に積み上げ、マーク・カヴェンディッシュの背中がついに見えてきた。

そんな中今日の中間スプリントの結果が最後に大きな重要性を持つかもしれない。そんな状況だが・・・

今日はカヴェンディッシュが中間スプリントに参戦。いつものDeceuninck-QuickStepトレインを形成。マーク・カヴェンディッシュもカヴェンディッシュのすぐ後ろから隣へ並び出す。その後ろにはバーレーン・ヴィクトリアスのソンニ・コルブレッリも待機。そして・・・

このようにマイケル・マシューズが1位で通過し9ptを獲得。だがカヴェンディッシュも2位で通過し8ptを獲得したので、1ptしか差は縮まらず。だがこの1ptが最後のパリのシャンゼリゼで決定的な差になる可能性もある。たかが1pt、されど1pt。

超級山岳でポガチャルがついに爆撃開始!

上の中間スプリントが終わり、いよいよこの日最初の1級山岳ペイルスルド(Peyresourde)に入ったかというとき、山岳賞争いが勃発!

Arkéa-Samsicのエリー・ジェスベール(Elie Gesbert)がエースのエース、ナイロ・キンタナ(Nairo Quintana)を連れて長距離アタック!これには山岳賞ジャージを着るバーレーン・ヴィクトリアスのワウト・ポエルス(Wout Poels)がついていく。だがこのあと後方の追走に追いつかれてしまい、この動きは結実しなかった。

そしてその1級山岳はTotalEnergiesのアントニー・テュルジス(Anthony Turgis)が1位通過、そしてCofidisのアントニー・ペレス(Anthony Perez)が2位通過。偶然にもダブルアントニー。

そしてレースはそのまま最後の超級山岳コル・デュ・ポルテ(Col du Portet)に突入する。

ゴールまで残り9kmを切ると・・・

ついにポガチャルが攻撃開始!ファンはこの瞬間を待っていた!アシストのチームメイト、ラファウ・マイカ(Rafał Majka)が仕事を終えた瞬間にアタック!

しかもこの後もちょっとペースが落ち着くたびに連続で何度もアタックをしかける。完全に殺る気マンマンである。先週の第2週目では見られなかった執拗な攻撃。それがポガチャルの本気度を表している。

この攻撃に最初はついていけていたチームEFのリゴベルト・ウランだが、やがて失速。離されていく。ポガチャルについていけたのは、新人賞ジャージを着てこれまで絶好調のヨナス・ヴィンゲゴーとイネオスのリカルド・カラパスのみ。

ただこの3人の表情でいえばポガチャルが一番余裕のある表情。ヴィンゲゴーもつらそうだが、何よりカラパスの表情がかなり苦しんでいる様子。

遅れたウランたちからのタイム差をつけようとポガチャルは回ろうぜと指示するが、カラパスだけはつらそうにそれを拒否。ローテーションを回せるだけの力がもうないか?

(‘A`)「カラパスてめぇ!!演技してやがったな!!」

(‘A`)「・・・でもこういうのスキ」

そしてヴィンゲゴーがこれについていけない!カラパスがヴィンゲゴーをつぶしにきたか!?

だがヴィンゲゴーも諦めない。少しずつ少しずつ二人との差をつめていく。根性あるわ!

実際にヴィンゲゴーは二人に追いつき、再び合流。そして最後のゴール前・・・そこからは次の動画でどうぞ。

ポガチャルつええええええええええええええ。もう完璧やんけ!

(‘A`)「これは勝てませんわ・・・」

最近のインタビューを紹介した先日の記事「ポガチャルが走行データを公開しない理由」では、ブタは「ポガチャルはまだ本気を出していない?」とも書いた。なぜならそれまでずっと守りの走りをしていたから。本人がそういう内容のコメントをしていたのだ。

ところが今日の最後の超級山岳ではこれまでのそんな走りとは異なり、上述のような執拗な連続アタックを敢行。キング(王様)の底力を見せつけるかのような波状攻撃だった。それについていったヴィンゲゴーとカラパスもとんでもない化け物だが、結局最後は王が二人をはねのけて全てを手に入れた。

ツールの若き王の力にファンは大興奮だったのではないか。

今日の第17ステージが最も危ないステージだと警戒を顕にしていたポガチャルだったが、最も危ないからこそ、「攻撃は最大の防御」と教科書どおり(?)の作戦を実行したと言えようか。

王が覇道のあり方を見せつけた。そんな超級山岳のラストだった。

今日のトップ10

順位選手名チーム名タイム差ボーナスタイム
1   TADEJ POGACARUAE TEAM EMIRATESB : 10”
2   JONAS VINGEGAARDJUMBO – VISMA+ 00h 00′ 03”B : 6”
3   RICHARD CARAPAZINEOS GRENADIERS+ 00h 00′ 04”B : 4”
4   DAVID GAUDUGROUPAMA – FDJ+ 00h 01′ 19”
5   BEN O’CONNORAG2R CITROEN TEAM+ 00h 01′ 26”
6   WILCO KELDERMANBORA – HANSGROHE+ 00h 01′ 40”
7   PEIO BILBAOBAHRAIN VICTORIOUS+ 00h 01′ 44”
8   SERGIO ANDRES HIGUITAEF EDUCATION – NIPPO+ 00h 01′ 49”
9   RIGOBERTO URANEF EDUCATION – NIPPO+ 00h 01′ 49”
10   DYLAN TEUNSBAHRAIN VICTORIOUS+ 00h 01′ 49”

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