ロードレースニュース

ポガチャルが走行データを公開しない理由

情報源:Tour de France leader Pogacar: Maybe one day I will publish my data

ドーピングの質問について

ツールで総合成績が良い選手には毎年ドーピングの疑惑がどこからともなく投げかけられるのがロードレース界の悲しい伝統。それはこれまでのこの競技の歴史がおクスリ塗れの黒歴史という側面も持っていたから。

そして昨日の休息日の記者会見でも、ポガチャルはマスコミからドーピングの質問が浴びせられた。

ただポガチャルは、その質問については不愉快ではあるものの、特に怒りなどは覚えないという回答。なぜならそういった黒歴史をロードレースが辿ってきたのもわかっているから。

また、ドーピング関連の質問をされる場合を想定してあらかじめ回答方法・内容を対策していたのかという質問も出たが、その点についてもポガチャルは、そんなことは全くしていないと回答。そのときそのときに応じて正直に答えるだけと述べる。

なぜツールでの走行データを公開しないのか?

次に、この二週間の走行データなどを公開すればドーピングの疑惑をかけられる可能性も少しは減らせるのではという点については、その公開を否定する。その理由をポガチャルはこう述べる。

if you share all your data other teams can see your threshold and capability on certain terrain”

訳「もし全てのデータをライバルたちに公開すれば、ある領域で肉体的な限界がどこにあるのかどこまで苦しみに耐えられるのかが知られてしまうからね」

ただそうは言いつつ、ツールが終わればいつかは公開するかもしれないと含みは持たせる。

ポガチャルはまだ本気を出していない?

ついにツールは今日から最終週に入る。これまでの自身の走り方と今後の走り方についてはポガチャルはこう述べる。

“So, for sure I was more defensive in the second week because I couldn’t go on attack mode. So we will see in the next week how I react and feel stage by stage.”

訳「たしかに二週目はだいぶ守りの走りをしていた。アタックモードに入れなかったから。せやからこの3週目で、自分がステージごとにどう反応して、どういう感覚になるか様子を見ていきたいと思う」

ポガチャルが考えているのは、未来は予想できずいつバッドデイが訪れるかわからないので、その日に備えてチャンスがあればもっとタイム差を広げたいということと、もう1つがバッドデイに10分近くもタイムを失う危険性があることだ。

タイム差を広げられるとしてもあるステージだけで10分も広げられるものではない。普通は多くてもせいぜい数十秒ぐらい。ところが、バッドデイは一気は10分の差をつけられてしまうこともある。とすれば後者に備えるほうがより重要となる。こういったことからこれまでは保守的に守り(現状維持)の走りをしてきた。

ただ上の発言からすると、3週目は展開と体調次第でこれまでとは違う走りをする可能性を示唆していると言える。ポガチャルにとってツールの連覇がかかる今年の第3週目は未知の領域に突入した。彼が最も警戒するのは明日の第17ステージとその翌日の第18ステージのようだ。果たしてその2ステージで何が起こるか?

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