Enter your email address below and subscribe to our newsletter

ロードレースの2021ブエルタ・エスパーニャ

こんな勝ち方ある?2021ブエルタ第9ステージの結果と感想

2021ブエルタ・エスパーニャ第9ステーの結果

Share your love

すごいステージ優勝が生まれてしまった。まずあり得ないことが起こった。そんな第9ステージの結果を簡単に。

今日のコース

本日の第9ステージのコースについては「ついに「超級」登場!2021ブエルタ第9ステージのコース紹介」に書いておいたのでまた見ておいてほしい。

バルデ、カルーゾ、マイカ、エリッソンドらの強力な逃げ

レース中盤までに出来た逃げは、次のメンツだ。画像で見て欲しい。

チームDSMがマーティン・トゥスフェルトとロマン・バルデの2名を送り込んでいる。バルデの山岳賞ジャージ奪取を狙っているのは明らかだ。これに、バーレーンのダミナーノ・カルーゾ、トレックのケニー・エリッソンド、UAEのラファウ・マイカなど有力選手らもあわせて逃げが出来ていた。

この逃げの中で一番総合順位が高いのが、FDJのルディ・モラール。トップから5分09秒遅れの20位。よってメイン集団はあまりタイム差を広げないように追いかけるだろう。

しかし1級山岳の山頂を前にしてダミアーノ・カルーゾが逃げから単独でアタック。独走を始める。

この結果、1級山岳の山頂通過順位と獲得ポイントは次のようになった。

  1. Damiano Caruso (Bahrain Victorious): 10 pts
  2. Romain Bardet (Team DSM):6 pts
  3. Julen Amezqueta (Caja Rural-Seguros RGA):4 pts
  4. Martijn Tusveld (Team DSM):2 pts
  5. Rafal Majka (UAE Team Emirates):1 pt

しっかりとバルデが2位通過でポイントゲット。

上述の記事「ついに「超級」登場!2021ブエルタ第9ステージのコース紹介」でも書いたが、第9ステージ前での山岳賞順位はこうなっていた。

順位選手名チーム名ポイント数
1 PAVEL SIVAKOVINEOS GRENADIERS16 PTS
2 MICHAEL STORERTEAM DSM12 PTS
3 JACK HAIGBAHRAIN VICTORIOUS11 PTS
4 ROMAIN BARDETTEAM DSM11 PTS
5 REIN TAARAMÄEINTERMARCHE – WANTY – GOBERT MATERIAUX10 PTS
6 KENNY ELISSONDETREK – SEGAFREDO10 PTS
7 SEPP KUSSJUMBO – VISMA9 PTS
8 JAN POLANCUAE TEAM EMIRATES6 PTS
9 CARLOS VERONAMOVISTAR TEAM6 PTS
10 JOSEPH LLOYD DOMBROWSKIUAE TEAM EMIRATES6 PTS

カルーゾはトップ10にも入っていないがもしカルーゾがこのまま逃げ切れば、ステージ優勝はもちろん山岳賞ジャージまで獲得できる可能性はある。なにせ今日だけで山岳ポイントを最大で50ポイント以上獲得できるからだ。逃げ切れればの話だが。

またバルデは1級山岳を2位通過したことで6ポイントを積み上げたので山岳賞ジャージを暫定的に奪った形になる。

超級山岳でカルーゾがまさか!?

そしてカルーゾがそのまま独走をずっと続ける展開に。途中でバルデがフロント変速のメカトラかなにかで立ち止まってしまったこともあり、カルーゾが順調に差を広げ続け、バルデなどの追走と3分30秒ほどの差をつけながら独走をキープ。

ひょっとしたらカルーゾが70km近くを独走してステージ優勝してしまうのか?あるいは総合勢らが後ろから爆走してくるのか??

このままだと、最後の超級山岳で「カルーゾ VS ログリッチたち」という構図になる可能性が高い。

そしてメイン集団も超級山岳へ入る。案の定INEOS Grenadiersが山岳賞ジャージのパヴェル・シヴァコフも動員し集団を加速させる。

ロードレースの2021ブエルタ・エスパーニャ

このINEOS Grenadiersの牽引に、Bahrain Victoriousのエースのミケル・ランダがついていけず遅れる。

そしてこの後、INEOS Grenadiersのカラパスやイエーツが一度アタックをしかけるが不発に終わる。しかし残り5kmとなったとき、

ロードレースの2021ブエルタ・エスパーニャ

アダム・イエーツがアタック!これは決まるか?ログリッチらは反応が鈍い!

「おいおい、まさかお見合いか?」

と思っていると、Movistarのロペスが加速開始。この動きにログリッチとMovistarのマスがついていく。ログリッチはMovistarに追わせて、自分はそれを利用しようという作戦か?

ロペスはマスを引き上げる役目(?)を終えて下がり、そして一瞬期待させたアダム・イエーツは、ログリッチらに追いつかれると逆についていけなくなり脱落してしまう。

ロードレースの2021ブエルタ・エスパーニャ

70kmを独走し続けるカルーゾは残り3.6km。後方のログリッチ&マスとは2分41秒差。これはもう決まったか?それとも後方の2人がさらに加速してまさかの逆転があるのか?

ゴール前のラスト1kmからの動画をどうぞ。

カルーゾつええええええええええええ。約70kmを独走してステージ優勝!

2018年のジロでクリス・フルームが成し遂げた伝説の独走勝利に並ぶような驚異的な走り!!

そして2位はログリッチ。きっちりとボーナスタイムを稼いできた。さすがの一言。昨年にブエルタを連覇したときもボーナスタイムが彼を勝利に導いた要因だったが、今年も「取れるところは必ず取る」戦法をしっかりと実行にうつしている。これは王者の走り。

そして、INEOS Grenadiersは今日も(?)完全崩壊。カラパスもベルナルも遅れ、イエーツも最後で遅れていいとこ全くなし。どうすれば勝てるのか・・・かつてのツール・ド・フランス常勝軍団の見る影もない。チーム力が落ちたというよりは、他チームが強くなってしまっただけなのか。

今年のジロはベルナルが総合優勝したから良いとしても、このままだと来年のツール・ド・フランスでベルナルがエースとなったとしてもかなり厳しいのではないか?

今日のトップ10:バーレーン勢が3名!

順位選手名チーム名タイム差ボーナスタイム
1 DAMIANO CARUSOBAHRAIN VICTORIOUSB : 13”
2 PRIMOŽ ROGLIČJUMBO – VISMA+ 00H 01′ 05”B : 6”
3 ENRIC MASMOVISTAR TEAM+ 00H 01′ 06”B : 4”
4 JACK HAIGBAHRAIN VICTORIOUS+ 00H 01′ 44”
5 MIGUEL ANGEL LOPEZMOVISTAR TEAM+ 00H 01′ 44”
6 ADAM YATESINEOS GRENADIERS+ 00H 01′ 44”
7 GINO MÄDERBAHRAIN VICTORIOUS+ 00H 02′ 07”
8 GIULIO CICCONETREK – SEGAFREDO+ 00H 02′ 10”
9 EGAN ARLEY BERNALINEOS GRENADIERS+ 00H 02′ 10”
10 DAVID DE LA CRUZUAE TEAM EMIRATES+ 00H 02′ 40”

第9ステージのハイライト動画はこちら。

Share your love
piginwired
piginwired
Articles: 7085

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

Stay informed and not overwhelmed, subscribe now!