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圧倒的な強さでツアー・オブ・ブリテンのステージ優勝を量産しているのが、ワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)。昨日のスプリント勝負では、早がけしたアンドレ・グライペル、そしてそれにあわせて加速したマーク・カヴェンディッシュの背後から抜け出して完璧なスプリントを見せて勝利。そのときの動画がこちら。
🏆 @WoutvanAert wins stage eight of the @AJBell Tour of Britain 🇬🇧 in Aberdeen to claim overall victory!#TourOfBritain 🔵⚪🔵 pic.twitter.com/Vwdln5Agq9
— AJ Bell Tour of Britain 🇬🇧 (@TourofBritain) September 12, 2021
もちろん今年は東京五輪ロードレースでの銀メダル、さらにツール・ド・フランスでもモン・ヴァントゥステージでの意味不明な優勝なども忘れられない。
そんな万能のキングたるファン・アールトだが、ついに来年の2022ツール・ド・フランスでは、ポイント賞ジャージのマイヨ・ヴェールを狙うことを公言した。
情報源:“VEEL MEER GENOTEN VAN PODIUM IN PARIJS DAN VAN HET ZILVER IN TOKIO”
この情報源記事でのインタビューで、ファン・アールトは来年のツールの目標についてこう述べている。
“Dan zal het eerstvolgende de groene trui worden. Dat heb ik twee jaar uitgesteld omdat er een hoger doel was voor de ploeg. Dit jaar kreeg ik door het uitvallen van Primož Roglič wel die vrijheid, maar wilde ik mij sparen voor en toewerken naar de Spelen. Achteraf gezien is dat een goede keuze geweest. Maar in de toekomst, hopelijk volgend jaar, wordt dat groen wel een doel.”
訳「次の目標はツールでのグリーンジャージやね。この2年はチームの目標のために挑戦を延期してきたけどね。今年のツールではログリッチがリタイアしたことで、意図せずグリーンジャージを狙う自由が得られたけど、東京五輪の準備のために全力でそれを狙うことはしなかったのよ。後付けの理由みたいなもんやけど、それで良かったと思ってる。でも将来的には、来年がいいかな、グリーンジャージを狙うよ」
たしかに今年のツールではログリッチがリタイアしたことが、上述のモン・ヴァントゥステージ優勝の1つの要因になった。もしログリッチがいれば、山岳トレインとしてアシストの役割を果たすことになっていただろう。自由に動けなかったに違いない。
そして来年仮にグリーンジャージを狙うのならば、いつでもどこでもポイントを稼げるファン・アールトは、間違いなくポイント賞最右翼となるだろう。
ただその場合に問題となるのが、チームのエーススプリンターであるディラン・フルーネヴェーヘンの存在だ。
仮に来年のツールにフルーネヴェーヘンを出場させるならば、ファン・アールトの目標と衝突する可能性が大きい。
だが来年もログリッチの総合優勝こそが最大のチーム目標となることは確実だろう。ならばチーム編成にはフルーネヴェーヘンは入らないだろう。フルーネヴェーヘンを勝たせるにはスプリントトレインが必要で、そうなれば山岳アシストを減らさざるを得ないからだ。
すなわちログリッチがエースとして存在している間は、ツール・ド・フランスのチーム編成とすれば、フルーネヴェーヘンよりもファン・アールトが優先されるはずだ。
なおファン・アールトは今年は、世界選手権でロードレースと個人タイムトライアルの2種目での栄光を狙う。なおパリ~ルーベ出場は現時点では不明。
しばらくレースを休養していたマチューがどうやら世界選もパリ~ルーベも出場できそうなので、ファン・アールトにもパリ~ルーベを走ってもらいたいが、さてどうなるだろう。