イネオスがディスクブレーキバイクへの乗り換えを発表。ついにリムブレーキの歴史に終止符か
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ついにリムブレーキの歴史に終止符が打たれるのか?
これまでワールドツアーという世界最高峰のプロレース界で頑なにリムブレーキを使い続けていたあのイネオス(INEOS Grenadiers)が、ついにディスクブレーキのPinarello Dogma F Discs(ピナレロ ドグマFディスク)をレースで使い始めることを宣言した。チームツイッターを見て欲しい。
We’ll race on the @Pinarello_com DOGMA F Disc at tomorrow’s #GPDenain in the lead up to Paris-Roubaix.https://t.co/b0vRjKYMYU pic.twitter.com/WSHFxrUY9R
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) September 20, 2021
まずGrand Prix de Denainでこのディスブレーキ版のPinarello Dogma F Discsを使い始め、パリ~ルーベでも使うことになる。
今回の発表でも、厳密にいえばまだイネオスが「リムブレーキはもう二度と使わない」と宣言したわけではない。
ただ公式サイトでは、
“Working closely with Pinarello and Shimano, we will continue to develop the all-round disc package, optimising weight, the integration across Dura-Ace, and improvements in the quick release system.”
訳「ピナレロ社とシマノ社の両方と緊密に協力しながら、オールラウンダーとなるディスクブレーキバイクを開発し続ける。より軽量かつ、デュラエースとの統合をさらに向上させ、ホイール交換がより楽になるクイックリリースシステムの改良を目指す」
このように書かれているので、イネオス、ピナレロ、シマノの三者ともにクラシックだけでなく、グランツールでもディスクブレーキバイクを中心に据えるつもりなのだろうと思う。
このイネオスの声明により、プロロードレース界でのリムブレーキの歴史はついに終わることになるのか?
もちろんシマノのTiagraやSoraではリムブレーキは残ると思われるが、少なくともアルテグラとデュラエースについてはもうリムブレーキの製造はなくなるだろうと思っておいたほうが無難だろう。
リムブレーキにこだわりのあるファンは、今のうちに使う用、保存用、観賞用、資料用と手元に集めておくほうがいいかもしれない。