低迷するクイックステップ。アラフィリップとレムコは救世主となれるか?
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これからアルデンヌ・クラシックのうち、ユイの壁を誇るフレッシュ・ワロンヌと最古の歴史を誇るモニュメントのリエージュが開催される。
それらの優勝候補の1人といえば、クイックステップの現世界王者ジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe)だろう。今年はこれまでのところ1勝(イツリア・バスクカントリー第2ステージ)を挙げている。
またチームメイトのレムコ・エヴェネプール(Remco Evenepoel)も有力候補と言えるだろう。レムコはこれまでのところボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ第1ステージと、ヴォルタ・アン・アルガルヴェの第4ステージ(ITT)とで2勝を挙げている。
異例の事態に陥っているクイックステップ
アラフィリップはストラーデ・ビアンケに出場したり、またそれら2人とも先日のワンデイレースのブラバンツ・ペイルに出場したりはしているが、基本的にはレムコもアラフィリップもステージレース中心で走ってきていると言ってよいだろう。
そしていよいよ明日の4月20日にフレッシュ・ワロンヌが、今週末の日曜日の4月24日にはリエージュが開催される。アラフィリップはシーズン前から重要目標の1つと掲げている。
こうしたステージレースでの結果と逆に、ワンデイレース、特にベルギーの石畳戦線などのセミクラシックとクラシックでの戦績が問題となる。
これまでクラシック最強チームとして君臨してきた同チームが、今年はなんとセミクラシックのクールネ~ブリュッセルでファビオ・ヤコブセンが勝てただけ。他のワンデイレースではミラノ~トリノでマーク・カヴェンディッシュが優勝しているだけ。
これまでのワンデイレースやセミクラシック&クラシックでの強さがすごかっただけに、またベルギーを本拠地にしているチームだけに、今年は確実に異例の事態と言っていいだろう。
そうした異常事態の原因の1つはこれまでチームで相次いだ故障とインフルエンザの流行だろう。これのおかげでチーム編成が苦しくなった。
もう1つの原因は、今年のユンボ・ヴィズマとイネオスのクラシック戦線での躍進だろう。どちらもクイックステップのおはこを奪うような積極的なレース運び、プロトン支配で勝利を挙げてきている。相対的にクイックステップのチーム力が低下していると思われる。
アラフィリップとレムコは、明日からのアルデンヌ・クラシックでそんな低迷するチームの救世主となれるか?
なおチームの現状にボスのパトリック・ルフェーブルは激おこだ。