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ロードレース2023ツール・ド・フランス第9ステージ

超級山岳の激坂でポガチャルが攻撃!2023ツール・ド・フランス第9ステージの感想・結果・ハイライト動画

伝説の山岳の激坂で今日もポガチャルがアタックしてヴィンゲゴーも応戦!2023ツール・ド・フランス第9ステージの感想・結果・ハイライト動画

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2023ツール・ド・フランス第9ステージは今大会初の超級山岳での山頂フィニッシュだ。とはいえ大きな逃げができる可能性もあり、まだ第1週が終わるだけという段階でもあり、ユンボもUAEも積極的に動かないことも考えられた。

これまでの両チームのチーム力の差を考えると、ユンボが今日も先手をとってポガチャルを総攻撃するという展開も予想されたが、むしろアシストが最終局面まで残っていたのはUAEのほうだった!?

第9ステージのコース

次の記事でどうぞ。

感想・ハイライト

カヴェンディッシュお別れの挨拶

昨夜の第8ステージで落車して鎖骨骨折でリタイアとなったマーク・カヴェンディッシュが、チームメイトたちのもとを訪れて大会を去るお別れの挨拶。

伝説のピュイ・ド・ドームの舗装風景

今日のゴールラインがあるピュイ・ド・ドームの後半は、自然保護地域であり、また道路が狭小ということもあり無観客となっている。そしてそこには線路が敷かれているのだが、次の動画のように舗装された。

ツール・ド・フランス名物

ポガチャルが攻撃!ピュイ・ド・ドーム決戦

今日は大逃げが決まり、最後の超級山岳ピュイ・ド・ドームに入る頃にはプロトンと16分差。その先頭で逃げていたのはMovistarのアメリカ人、マッテオ・ヨルゲンソン(Matteo Jorgenson)。

激坂区間で耐える走りのヨルゲンソンだが、そんな彼を後方からイスラエル・プレミアテックの36歳のベテランカナダ人、マイケル・ウッズ(Michael Woods)が怒涛の追い上げ。

ロードレース2023ツール・ド・フランス第9ステージ

ウッズは残り1kmの時点で完全にヨルゲンソンをしとめにかかる。

ロードレース2023ツール・ド・フランス第9ステージ

ウッズはゴールまで残り500mでついに追いつくと、勢いそのままにさらに加速して一気にヨルゲンソンをぶち抜き、単独でゴールへ!

ウッズが伝説のステージを制した一方で、気になるのは後方のポガチャルとヴィンゲゴーの集団だ。この時点でユンボはすでにワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)を使い切っていた。

ロードレース2023ツール・ド・フランス第9ステージ

最後のアシストのセップ・クス(Sepp Kuss)もこの後すぐに下がっていき、ヴィンゲゴー単独に。もちろんポガチャルも単独だ。しかし、今日はポガチャルのチームメイトのアダム・イエーツ(Adam Yates)が最後までポガチャルから少し離れた後方で一人粘っていたのがこれまでのUAEと違うところだ。

ヴィンゲゴー、ポガチャル、トム・ピドコック(Tom Pidcock)、カルロス・ロドリゲス(Carlos Rodríguez)、サイモン・イエーツ(Simon Yates)が残った集団だったが、残り1.5kmとなると、

ロードレース2023ツール・ド・フランス第9ステージ

ポガチャルいったああああああああ!

この動きにヴィンゲゴーも反応するが、激坂区間のため少しずつ、本当に少しずつポガチャルとヴィンゲゴーとの差が開いていく。追いつけそうで追いつけない!ヴィンゲゴー苦しい!

一方でポガチャルのほうも限界ギリギリ!めったに彼が見せないような必死の形相で激坂を踏む!

結果、ポガチャルが8秒ほど先行してゴール。これでレース前に25秒差だったタイム差が今日も縮まり17秒差へ。タイムトライアル1発で埋まるような差にまでなってきた・・・

ヴィンゲゴーは昨年のツール・ド・フランスで絶頂期にあったときと、今の状態が同じならば今回のポガチャルのアタックでも遅れることはなかったようにも思えるが、どうだろう。まだヴィンゲゴーは100%の状態にはなっておらず、98%ぐらいのコンディションなのかも。

だが、それを言うならば左手骨折が完治していないうえに、ほぼレースなしでぶっつけ本番でツールにやってきたポガチャルも同じか。

レース全体のハイライト動画

結果

ステージトップ10

1Michael Woods Israel – Premier Tech1位との差
2Pierre Latour TotalEnergies0:28
3Matej Mohorič Bahrain – Victorious0:35
4Matteo Jorgenson Movistar Team0:36
5Clément Berthet AG2R Citroën Team0:55
6Neilson Powless EF Education-EasyPost1:23
7Alexey Lutsenko Astana Qazaqstan Team1:39
8Jonas Gregaard Uno-X Pro Cycling Team1:58
9Mathieu Burgaudeau TotalEnergies2:16
10David de la Cruz Astana Qazaqstan Team2:34

総合トップ10

1Jonas Vingegaard Jumbo-Visma1位との差
2Tadej Pogačar UAE Team Emirates0:17
3Jai Hindley BORA – hansgrohe2:40
4Carlos Rodríguez INEOS Grenadiers4:22
5Adam Yates UAE Team Emirates4:39
6Simon Yates Team Jayco AlUla4:44
7Thomas Pidcock INEOS Grenadiers5:26
8David Gaudu Groupama – FDJ6:01
9Sepp Kuss Jumbo-Visma6:45
10Romain Bardet Team dsm – firmenich6:58

各賞ジャージ

ジャージ選手名チーム名
マイヨ・ジョーヌ(総合首位)ヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard)Jumbo-Visma
マイヨ・ヴェール(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(JasperPhilipsen)Alpecin-Deceuninck
マイヨブランポワルージュ(山岳賞)ニールソン・ポーレス(Neilson Powless)EF Education-EasyPost
マイヨ・ブラン(新人賞:25歳以下)タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)UAE Team Emirates
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6 Comments

  1. ユンボがヴィンケもそれ以外もなんか淡白だった印象。そういう作戦なのか、単にへばったのか…?

    • この前の、骨折り損のくたびれ儲けみたいなステージの反省で、今日はピュイ・ド・ドームまで特にがんばる必要もないから無駄なことしないでおこうという作戦だったのように思えるブヒね。
      なんといってもまだ第1週が終わったばかりだからね。

  2. ポガチャルとしては、手首の負傷を抱えながら1週目を終えて安堵してそうですね。実力はほぼ同じなので、楽しみですね。思いのほか、マチューさんが今回アシストに回ってるので2週目以降で勝負するのかな?今年は、クラシックで助けてもらったからツールはアシストに徹してるイメージが強いですね。

    • たしかにマチューがどこでステージを狙いにくるのか、それともずっとアシストに徹するのか気になるところブヒね。
      マチューが狙うとすれば、まず明日の第10ステージ?でもちょっとマチューには登りが厳しいか?
      第12ステージのほうがまだ可能性は高い?

  3. ピュイ・ド・ドームってどこかで聞いたことあると思ったら、パスカルが気圧の存在の実証実験を行った場所ですね。通称「ピュイ・ド・ドームの実験」。山岳列車は超珍しいアプト式だし。 観光に…できれば自転車で、一生に一度は行ってみたいです。

    • まさかあのパスカル大先生ゆかりの地だったとは・・・
      気圧とか理科の教科書で苦しめられた記憶が・・・パスカルめ・・・

      でもたしかにあそこはモン・ヴァントゥーとともに観光してみたい。
      TVでの映像も日本では見られない珍しい光景だったし。

      でも昔にあそこまでいったパスカルもすごい!

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