アラフィリップとルフェーブルの確執拡大か？アラフィリップのコーチの従兄弟がチームから去ることに

近年は怪我とコロナなどが重なりなかなか本来の実力を出せないジュリアン・アラフィリップ（Julian Alaphilippe）。ニ年連続世界王者にして、スーダル・クイックステップ（SoudalｰQuickStep）のエースだった。

しかしそのように最近結果を残せていないアラフィリップに対して、以前からチームのオーナーのパトリック・ルフェーブル（Patrick Lefevere）は「給料に見あう結果を出せ」といった内容の批判をしたと報道されてきた。それらの情報を紹介した記事が次のものだ。

• クイックステップ「来年はレムコとアラフィリップにアメとムチ作戦」
• アラフィリップ「ルフェーブルからそんな話は聞いていない」
• ルフェーブルがアラフィリップに反論。アラフィリップの移籍は？

これらのニュースの後は二人の間に新たな確執があるとの報道はなかったように思える。平静な状態に戻ったと思われた二人の仲だが、ジュリアン・アラフィリップにとって悲しいニュースが飛び込んできた。

これまでアラフィリップを指導してきたコーチである彼の従兄弟、フランク・アラフィリップがチームとの契約が消滅し、チームを去ることになったのだ。

情報源：Julian Alaphilippe’s coach/cousin let go after tension with Patrick Lefevere

現在57歳のフランク・アラフィリップは2019年にアラフィリップのコーチとしてクイックステップに入り、これまでアラフィリップを指導してきたがチームからは2024年に向けた契約のオファーはなかった。

そのフランク・アラフィリップが言うには、今回のチームとの契約消滅と契約延長オファーがなかったことはある程度予想していたようだ。

というのも彼は、「ユンボ・ヴィズマとの合併騒動のときに自分がクビになるかもという最初の予感はあった」と話し、続けて「その合併騒動後に、ジュリアン・アラフィリップとパトリック・ルフェーブルとの間で再び確執ができた。それが自分の立場が難しいものとなるだろういう予感を再び感じさせた」と語る。

ジュリアン・アラフィリップを大切にし親しかったコーチが去ることで、彼のルフェーブルやチームに対する心理面がどうなるだろう。ジュリアン・アラフィリップとチームとの契約は2024年まで。ルフェーブルとの確執が本当ならば2025年に他チーム移籍は十分ありえるのではないか。

ルフェーブルも若き大エースのレムコ・エヴェネプール（Remco Evenepoel）を中心にチームづくりを行っているため、ジュリアンがいなくなっても戦力的には問題ないと考えているかもしれない。