前イネオスの頭脳ロッド・エリングワースがツアー・オブ・ブリテンのレースディレクターに就任

昨年までイネオスの副代表でありチームの頭脳でもあったロッド・エリングワース（Rod Ellingworth）が、ツアー・オブ・ブリテンのレースディレクターに就任したことが明らかとなった。

情報源：Rod Ellingworth appointed Tour of Britain race director in first post-Ineos role

現在英国におけるロードレースイベントは、コロナ禍や英国のEU脱退の余波をひきずっていて資金不足、などで大小問わず中止が相次いでいる。そしてツアー・オブ・ブリテンもその主催者だった団体が倒産し、今年の開催が危ぶまれている。昨年の賞金がいまだ支払われていない状況だ。次の過去記事を読んでほしい。

ファン・アールトへの賞金が未払い。2023ツアー・オブ・ブリテン主催者

その状況で大会存続のため、英国自転車連盟British Cyclingがその後をひきつごうとしている。

そしてそのBritish Cyclingがレース運営の現場責任者として今回任命したのが、昨年までイネオスにいたロッド・エリングワースだ。言うまでもなく、ロードレース界を知り尽くし、経験豊富な敏腕ディレクターだ。これ以上ない人選と言えるだろう。かつては若き日のマーク・カヴェンディッシュやゲラント・トーマスを指導してきた指導者でもある。

現状では、とりえあえずまだツアー・オブ・ブリテンの日程は女子が6/4～6/9 、男子が9/1～9/8とされている。しかし、現時点では大会スポンサーなどは発表されておらず、まだまだスポンサー集め、資金集めの必要がありそうで、なかなか財政面では厳しい状況にあるのではないかと推測される。