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Rapha




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ビニアム・ギルマイのアンテルマルシェ・ワンティの厳しい財政事情と破産の危機
さきほどの記事でベルギーのワールドチームの1つアンテルマルシェ・ワンティのエーススプリンター、ビニアム・ギルマイの成功の要因と春のクラシックでの目標を紹介したが、そのアンテルマルシェ・ワンティが破産の危機感を有しているようだ。
情報源:Biniam Girmay’s Intermarché-Wanty in serious financial difficulties: “We risk bankruptcy”
アンテルマルシェ・ワンティのチーム予算は年間で1400万ユーロ(約23億円)と言われていて、それはワールドチーム中で最も低額なものだとされている。
そんな同チームのマネージャーAike Visbeekが今のチームの財政事情について、地元ベルギーメディアのHet Laatste Nieuwsに対して、
“But we cannot afford to ‘sleep’ and not think long term. It mustn’t become a ticking time bomb. At some point we will have to take those necessary steps. And grow. If not, we risk bankruptcy, unless the connection from the bottom up is perfect and you always achieve the maximum result with the minimum number of people. A virtually impossible task.”
訳「しかし我々には呑気に寝て、チームのあり方について長期的な戦略を描かずにいられるような余裕もない。チーム予算の不足がチーム解散の時限爆弾になってはいけないんだ。どこかの段階で必要な対策をとらなければならない。そしてチームが成長できなければ倒産の危機が待っているだけ。それを避けるには底固めが完璧で最小限の人数で最大の結果を出し続けることが必要。実際ほぼ不可能なことやけどね」
このように語る。
それゆえチームはセカンドスポンサーを募集している。ギルマイがアフリカ系黒人選手として歴史に新しい1ページを書き加えるような活躍をすることで国際的な知名度やメディアへの露出は大幅にアップしたが、それでもチーム予算のために他の大きなスポンサーが必要というのは奇妙な状況だが、ライバルチームの予算が昔と比べて大幅にアップしている現代のトレンドを考えれば、そうした予算の差を埋めることが必須だとアンテルマルシェ側は考えている。
現状ではアンテルマルシェは無事に2026年からもワールドチームとして続けられそうであり、今すぐチームが破産という状態ではなさそうだが、それでも他チームとの競争という点で厳しい状況であることには違いないようだ。そのためすぐにでも新しいセカンドスポンサーなどが必要という状況だ。