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ロードバイク 補給

1時間に200gの炭水化物を補給。元イネオスのキャメロン・ワーフが、トライアスロンのアイアンマンレースのバイクパートで史上最速記録を実現した補給戦略について

元INEOS Grenadiersのキャメロン・ワーフが1時間に200gの炭水化物を補給し、アイアンマンレースのバイクパートで最速記録を塗り替える

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昨年までINEOS Grenadiersで走っていたが同年限りでプロロードレースから引退したオーストラリア人のキャメロン・ワーフ(Cameron Wurf)。現在41歳となった彼はロードレースから引退後はトライアスロンのプロ選手として世界中のアイアンマンレースに出場している。

そんな彼は最近アメリカのテキサスで開催された鉄人レース、Memorial Hermann Ironman Texas North American Championshipに出場した。そのレースはアイアンマン・プロシリーズの第4戦だったのだが、キャメロンはそのバイクパートで歴代最速記録を塗り替えた。彼は180kmのバイクパートを3時間53分32秒で走破。これはそれまでの最速記録を約1分更新するもので、彼の平均時速は46.2km/hだった。

そんな彼はレース後に補給戦略について語ったが、それによると1時間に200gの炭水化物を補給していたようだ。

情報源:28 gels and over 200g of carbs per hour: Cameron Wurf reveals insane fuelling strategy after setting Ironman world record

ロードレースと補給という点では少し前に、「炭水化物は1時間に160g以上が必要?栄養補給の発展がロードレースを変える?」という記事を書いたが、そこではロードレースでは1時間に平均して120gの炭水化物を取ることが普通だと紹介した。同時に、あくまでその「120」という数字はただの平均であり、レースによってそれ以上が必要になることもあるとも紹介した。

そして今回のキャメロン・ワーフは1時間に200gの炭水化物摂取ということで、まさにその120g以上というのが実証されたわけだ。ものすごく単純に言えば、1時間あたりスパゲティ一人前?ヤバい。

またそのアイアンマンレースの日の気温は20~30度だったようで大量の発汗もあったためナトリウムもかなりの量を摂取していたとのこと。

そしてそれらを補給するために、1時間あたり7本のジェルを使ったらしい。上述のようにバイクパートを約4時間弱で走ったため、単純計算でバイクパートだけで28本のジェルを消費したことになる。

そのジェルだが、PowerbarとAmacxというブランドのジェルを使ったようで、炭水化物量はそれぞれ前者が26g、後者が30gだったもよう。合計で56g。実際にはこれ以外のジェルもあったかもしれないし、また、これら2つのジェルを当日にどれだけの量を、どのように食べ分けていたのかは不明だ。

だが気温30度近い中での約4時間のバイクパートで肉体のパフォーマンスを落とさないために、1時間あたり200gの炭水化物とそれなりの量のナトリウムを補給し、そしてそれを実現するため1時間あたり7本ものジェルを消費していたことは驚愕に値する。

我々素人ロードバイク乗りも補給の重要性は知っているとはいえ、それでもキャメロン・ワーフの真似をしていきなりこれだけの量を食べるのは逆に内臓を悪くするだけなのでやめたほうがいいだろう。やはりプロは凄い。

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piginwired
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